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任天堂(株)【7974】の掲示板 2021/04/03〜2021/04/10

任天堂にとって良かったことは、NVIDIAがARMを買収したことです。

GPUはNVIDIAが設計していますが、CPUはARMが設計していて、スイッチではそれを組み合わせて使っていました。

そもそも任天堂は枯れた技術を使いますから、CPUにしろGPUにしろ、すでに定番化したものを使います。

例えば、DLSSのような海のものとも山もつかない技術や、ハード仕様のレイトレモジュールのようなものを、ホイホイと安直に採用するようなことは考えせれません。そんなものに食いつくのは、コンプレックを解消したいマニアと、売文目的の技術評論家くらいでしょう。

任天堂が使うのは枯れた技術ですから、それがこれから消え去ることはありません。そのため、思い切ったハードの設計のカスタム化による最適化ができます。

この挑戦にとって、NVIDIAによるARMの買収はとても好都合なものです。すなわち、ARMアーキテクチャとNVIDIAアーキテクチャの高度なカスタマイズによる融合ができ、そこでのロスの最小化ができます。

コンピュータでのロスは、処理待ちによるものであることが多く、それは異なるデバイス間の情報の受け渡しで発生しますが、その調整は組織が違うため簡単ではありませんし、時間がかかります。

ゲームでは、CPUで実施する処理と、GPUでする処理が、ソフトの上では入り混じっています。またネットワークや、キャッシュや、メモリや、ストレージも関係していますから、その情報の受け渡しの最適化は複雑な仕事になります。

この全体設計を、これからはNVIDIAでワンストップで実施できます。また、命令セットはもとより、基礎的なドライバ類や演算ライブラリ類も、NVIDIAでワンストップで開発していますから、そこでの高度な最適化も可能です。

最終的には任天堂も協力して行われるこれらのソフト的な最適化により、見かけ上の処理速度を一桁くらい向上させることも可能です。

要は、物理演算とか行っていますが、最適化でやることは、限りなく物理演算処理を省き、いかに手を抜いてごまかしを見抜かれないようにするかということであり、開発のポイントは手抜きの方にあります。

その手抜きの処理をいかに効率よく処理できるかということを、アーキテクチャの最適化のレベルから実施できるということです。

これはかなり期待できます。