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(株)スリー・ディー・マトリックス【7777】の掲示板 2020/05/20〜2020/05/26

抗体検査キットにばかり期待が集まるのも、古参ホルダーとしては少々悔しい気がしますので、PuraStat の止血、及び後出血予防効果をアピールさせて頂きます。

まず、POPS のデータを再掲します。

臨床試験参加者の 97% がハイリスクグループに位置付けられる患者でありながら、止血成功率 92% / 後出血率 2.3% となっています。

この PuraStat の内視鏡領域における競合止血材が Hemospray と EndoClot の二種類の止血パウダーです。

2019年 4月に、この2剤の止血と後出血予防の効果を対象とするドイツの大学による臨床研究の結果が発表されました。その結果を紹介いたします。

Comparison of Hemospray® and Endoclot™ for the treatment of gastrointestinal bleeding ( h ttps://www.wjgnet.com/1007-9327/full/v25/i13/1592.htm )

この臨床研究においては、ハイリスクグループの占める割合は 29% 。上部消化管と下部消化管のそれぞれの止血効果を、短期(術後72時間)と長期(術後30日)に分けて分析しています。なお、後出血は施術当日から 30日までに再出血が起きるかが基準となっています。

細かくなりすぎるので、両製品の総計から出る数値を記します。

上部消化管出血:
・短期止血成功率 82.5%
・長期止血成功率 65.7%
・再出血率 24.8%

下部消化管出血:
・短期止血成功率 79.6%
・長期止血成功率 76.9%
・再出血率 41.2%

ここから推測できるのは、止血直後の止血効果は比較的高いものの(直後の止血に限れば、他の臨床試験で 90%台の数字も見られます)、その後止血効果は弱まり、後出血に至っては、かなり高い数字となっています。(これは他の研究でも指摘されています)

この点で両剤は、創傷治癒効果を併せ持つために、術後の止血効果を長期に渡って持続し、後出血を予防する PuraStat に対しては優位性を持たないと言って良いのではないでしょうか。

後出血予防材として、PuraStat はまさに ワン・アンド・オンリーの製品と言えますね。