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(株)スリー・ディー・マトリックス【7777】の掲示板 2019/08/03〜2019/08/31

内視鏡領域ばかり書いてきたが、前期のヨーロッパでの売上高の 30%が心臓血管外科領域における使用によるものであったというのは、極めて注目に値すると思われる。

内視鏡領域が将来の大市場だとすると、心臓血管外科領域は現在の大市場である。本領域は、ヨーロッパにおいて、全止血剤/材市場の 40%弱を占めている。

PuraStat も本来は湖の領域をメインターゲットの一つと考えていたはずだが、内視鏡領域と異なり、古くから多くの止血剤がしのぎを削る主戦場であるため、いきなりの参入は厳しく、まずは内視鏡領域でという戦略がとられたのは、古参ホルダーの皆さんがよくご存じの通りである。

多くのホルダーが、既に諦めかけていたと思われるが、3-D Matrix はそうでは無いことは、イギリスやブラジルにおいて、同領域における市販後臨床試験が実施されている事からも明らかである。

また、オーストリアの代理店など、同領域を得意とする代理店による販売も続けられていたことからも、チャンスをうかがい続けていることがわかる。

問題は PuraStat の止血効果の高さや、使用における様々な優位性を証明するには、まずはある程度の数の臨床使用の実績が必要であるが、その実績が絶対的に不足していたことである。

この問題を解消する一助となるかもしれないのが、現在イギリスの St. George 大学病院で行われている、心臓血管領域における治験である。組入数は 65名と小規模ではあるが、イギリスの同領域における代表的医療機関で行われた臨床試験のデータは、販売プロモーションにとって大きな武器となるはずである。

この治験の終了予定が、2019年 8月、つまり今月である。

今期に期待されている、心臓血管領域における独占販売契約の行方にも、この試験の結果は大きな影響を与えるのではないだろうか。

良い結果を期待したい。