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(株)スリー・ディー・マトリックス【7777】の掲示板 2021/11/19〜2021/11/22

しようのない....

国内で富士フイルムと GI 内視鏡領域で独占販売提携を行ったとしようか。

一時金を 15億円とでも仮定しよう。まあ、株価は一時的に上昇するだろうし、短期ホルダーは大喜びで利益確定するだろう。

が、恩恵と言えばこれぐらいのもの。

では予想されるマイナス面を考えてみよう。

まず、欧州と同レベルの契約と仮定すると売上の約 50%が富士フイルムの利益となり、3-D Matrix の得られる利益は半減する。

仮に小売段階で年間に 10億の売上が上がると想定して、直販であれば 5年間で 50億となる訳だが、富士フイルムと独占販売提携を結んだ場合、50億の半分は富士フイルムの売上となり、3-D Matrix 側の売上は 25億にとどまる。

それどころではない。富士フイルムの軟性内視鏡の国内シェアは 20%前後とされている。欧州ではそこそこ良い勝負をしていても、国内では OLYMPUS が圧倒的に強い。

富士フイルムの営業はもちろん内視鏡領域に販売網は有しているが、まずは自社製品を使用している医療機関を優先して営業を行うだろう。少なくとも、販売開始初期段階では、みすみす市場の 80% を無駄にする事になりかねない。

この結果、市場の開拓が遅れ、売上の伸びが直販のそれより下回る事すら考えられる。

また、研究開発においては、国内ではこれまでの開発協力者である、群馬大学の浦岡先生を始めとする多くの KOL の協力が得られるため、富士フイルムの協力から得られる恩恵は小さなものにとどまる。

以上、予想されるマイナス面と一時金程度のプラス面を比較した場合、プラス面が上回るとはとてもではないが思えない。