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ニンテンドースイッチ、中古が新品より5割高に ネット競売で5万円落札も

2020/4/12付日本経済新聞　朝刊
任天堂の主力ゲーム機「ニンテンドースイッチ」の中古品価格が急騰している。ネットオークションサイトの中古の平均落札価格は5万円前後と、新品より約5割高い。新型コロナウイルスの感染拡大で中国の生産や出荷が滞っているほか、外出自粛に伴う「巣ごもり消費」もあって、品薄状態が続いている。

インターネット売買の価格比較・検索サイトを運営するオークファンによると、スイッチの平均落札価格は8日時点で5万574円。3月後半から上昇し、1カ月前に比べ約7割値上がりした。新品の希望小売価格（3万2978円）より5割ほど高い。

新型コロナによる中国の生産の遅れが背景にある。大手家電量販店では2月から品薄、入荷してもすぐに売り切れる。

スイッチ向けゲームソフト「あつまれ　どうぶつの森」の発売も需要を押し上げている。ゲーム情報誌「ファミ通」によると、同ソフトは3月20日の発売後3日間で販売本数が188万本（パッケージ版）を突破した。

任天堂は現在スイッチの国内出荷を一時停止しており、中古と新品の価格逆転は続きそうだ。