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タカタ(株)【7312】の掲示板 2017/05/31〜2017/06/10

5月22日の日本自動車工業会の会長は、「速やかに決断を進めて安定供給を含めた義務を果たしてもらいたい」という発言をしました。(日経)
文法的に解釈すると、「速やかに決断を進める」「安定供給を含めた義務を果たす」の2つの動詞が並列で並んでいます。ということは主語はタカタと考えるが自然でしょう。

ただ一社を責めるというよりもこの問題に早く目処をつけたいという願いからの発言かもしれません。

(メーカー)
・速やかに問題を解決して部品供給に対する不安を解消したい
・数千億円(?)はタカタに賠償を負担して欲しい
・ホンダ以外は中国資本の会社になると部品供給の面で不安を持っている(?)
(KSS)
・出来れば法的整理で一気に主導権を握りたい。
 →難しいようでしたら私的整理案で少しでも有利な条件を引き出したい
(タカタ)
・少しでも有利な条件で折り合いたい
・エアバック問題にも関わらず当面は利益を出していける競争力がある
・賠償により自己資本比率が急激に低下したので速やかな資本の増強は必要である

国家賠償の場合は裁判を長引かせ、解決を先送りし賠償金額を抑えるのが通常取られる戦術です。
法的整理だと問題は一気に解決しますが、それをタカタが受け容れていません。
もし私的整理になると話しは違ってきます。
条件面だけでなく、折り合いのタイミングも大切になってきます。
タカタは今のタイミングではないと考えているのでしょうか。

とにかく目立たないようにして本業で利益を上げることに専念すると共に、KSSとの合意を目指すだけでなく、その他の選択肢も考えていると思います。
タカタを短期間で法的整理に持ち込めなかった段階で、交渉の主導権はタカタに移っています。