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マツダ(株)【7261】の掲示板 2022/06/01〜2022/06/20

開発費を低減できた理由を知りたい。試作車の数はどれくらい減らせたのか。

 試作車の数は公表できないが、開発費は試作車の数にほぼ比例すると思ってもらっていい。その数が4分の3になったということだ。

 試作車の数を減らせた要因として大きいのは、全ての領域でモデルベース開発(MBD:Model Based Development)を浸透させたことだ。試作車で検証しなくても開発を進められた。最終の性能検証、あるいは(衝突安全性や燃費・排ガスなど)各種規制への適合を確認する段階だけ試作車を使うようにできた。

 (4車種を同時に開発するため)多くのエンジンとボディーの組み合わせがあるが、MBDでおおよその確認ができ、性能検証もできる。性能検証する試作車は、厳しい条件のモデルに絞るようにした。衝突性能だけでなく、振動と騒音などのNVH(Noise、Vibration、Harshness)やエンジンの開発など、全ての領域で絞り込んだうえで最後の試作車での検証を実施した。

 衝突安全性に関する規制では、実車を使った試験を全モデルで実施するという手順は省けない。ただし、そこに至るまでの試作車がほとんどいらなくなったというわけだ。