投稿一覧に戻る (株)三井E&S【7003】の掲示板 2021/08/28〜2021/11/03 777 招き猫のクロ 2021年10月25日 17:32 現在、世界のアンモニア(窒素)生産はUSGSのデータを元にすると2020年基準で1億4,400万トン、そのうちの8割が農作物の肥料向けに用いられている。 もしこれを肥料ではなく燃料として用いた場合、かつてトウモロコシでエタノール需要増加が価格を押し上げたのと同じように、アンモニアの価格が構造的に上昇する展開が予想される。日本の大手電力会社が全てアンモニア20%の混焼を行った場合、年間のアンモニア消費量は2,000万トンになると試算している。これだけでも世界の供給量の13.9%に相当する(経済産業省のホームページではアンモニアの世界生産を2019年基準で年間2億トンとしているため、供給量の10%に相当する)。この場合、肥料の代替が進まなければ農家の肥料コスト負担が増加し、農産品の生産コストを大きく押し上げることになる。これは構造的に穀物の生産コストを押し上げ、消費者が購入する最終価格も押し上げることになるだろう。 現在の流れが続くのならば、構造的な価格上昇リスクへの備えが必要になると予想される。 そう思う3 そう思わない1 開く お気に入りユーザーに登録する 無視ユーザーに登録する 違反報告する 証券取引等監視委員会に情報提供する ツイート 投稿一覧に戻る
招き猫のクロ 2021年10月25日 17:32
現在、世界のアンモニア(窒素)生産はUSGSのデータを元にすると2020年基準で1億4,400万トン、そのうちの8割が農作物の肥料向けに用いられている。
もしこれを肥料ではなく燃料として用いた場合、かつてトウモロコシでエタノール需要増加が価格を押し上げたのと同じように、アンモニアの価格が構造的に上昇する展開が予想される。日本の大手電力会社が全てアンモニア20%の混焼を行った場合、年間のアンモニア消費量は2,000万トンになると試算している。これだけでも世界の供給量の13.9%に相当する(経済産業省のホームページではアンモニアの世界生産を2019年基準で年間2億トンとしているため、供給量の10%に相当する)。この場合、肥料の代替が進まなければ農家の肥料コスト負担が増加し、農産品の生産コストを大きく押し上げることになる。これは構造的に穀物の生産コストを押し上げ、消費者が購入する最終価格も押し上げることになるだろう。
現在の流れが続くのならば、構造的な価格上昇リスクへの備えが必要になると予想される。