ここから本文です
Yahoo!ファイナンス
投稿一覧に戻る

京セラ(株)【6971】の掲示板 2024/06/02〜

日経新聞に京セラは投資対象外。資本効率に改善余地有り。価値を想像していない部類と報じられている。さて、株主総会で何と発言が出るかね。株式市場において株主還元などしない、とでも名言しそうだ。

京都企業、資本効率に改善余地 「価値創造」7割どまり
日本経済新聞2024年6月10日 5:00

京都に本社を置く主な上場企業に利益率の向上や資本効率の改善が課題として浮かんできた。2024年度の連結業績予想を集計したところ、自己資本利益率(ROE)と株主資本コスト(期待収益率)の差でどれだけ価値を創造したかを示す「エクイティスプレッド」がプラスとなるのは任天堂村田製作所など時価総額上位20社中14社と7割にとどまった。

宝ホールディングスは5月30日に開催した方針説明会で自社の目標値を公表した。

エクイティスプレッドがプラスの企業の株式は投資対象になり得るので、株式時価総額の拡大によって企業価値が向上する。日本取引所グループ(JPX)が23年7月に算出を開始した価値創造に着目した新指数「JPXプライム150指数」は「財務実績上、価値創造が推定される企業」を選定するために「エクイティスプレッドが正の値の銘柄(ROEが8%を超える銘柄に限る)」という基準を設けている。

そこで、JPXプライム150指数が使用している「CAPM(資本資産評価モデル)」に沿って「株主資本コスト=10年国債利回り+各銘柄のベータ×(市場リターン-10年国債利回り)」として算出し、エクイティスプレッドを推定した。

10年国債利回りは5月末時点の1.08%、株式市場全体の収益率である市場リターンは7.0%とした。同全体に対する感応度であるベータはQUICK、予想ROEは日経電子版の値を用いた。この結果、京都の主要企業のエクイティスプレッドはプラスが7割、京セラはマイナス3割の部類に入ることが分かった。

電子部品大手3社は村田製作所とニデックがプラスに対して、京セラがマイナスに分かれた。予想ROEが前者は9〜10%程度であるのに対し、京セラは3%台と東証プライム全銘柄平均の約8.5%を下回ることが主因だ。企業統治のステージの違いも資本効率の低さにつながっている。

「第二の創業に向かって大きくかじを切る」。4月1日付でニデックの最高経営責任者(CEO)に就任した岸田光哉氏は4月24日の決算説明会で決意を述べた。創業者の永守重信氏は会長兼CEOを外れ、最長4年間代表取締役グローバルグループ代表に就任し、創業精神の継承とM&A(合併・買収)で成長をけん引する。

京セラは創業者の稲盛和夫氏が構築した1年単位の経営管理を超えて、23年度に同社として初めて発表した3カ年の中期経営計画がようやく2年目を迎える。成長投資とKDDI株を中心とする保有株式の活用に本格的に取り組むのはこれからだ。

京セラは、資本効率には改善の余地を残す。株主資本コストを認識して資本効率を高めることが企業価値の最大化につながる。