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レーザーテック(株)【6920】の掲示板 2023/10/13

(日経電子版)

TSMC、熊本で国内最先端6ナノ半導体量産へ 政府も支援

半導体世界大手の台湾積体電路製造(TSMC)が、日本国内で回路線幅6ナノ(ナノは10億分の1)メートルの国内最先端の半導体製造を計画していることがわかった。建設を検討中の熊本第2工場で製造する。総投資額はおよそ2兆円で、経済産業省が最大9000億円ほどの資金支援を検討する。

政府はTSMCの新工場を含めた半導体支援策を月内にもまとめる経済対策に盛り込む。経産省は2023年度の補正予算案に合計で3兆3550億円を要求した。半導体を支援するための「ポスト5G基金」や「先端半導体基金」などに積み増す。今後財務省と協議し、最終的な金額を固める。

半導体は回路線幅が微細になるほど性能が上がる。いま日本で生産できるのは40ナノメートル台まで。先端品は今後、5Gや人工知能(AI)向けに世界的な需要が高まると予想される。

TSMCは22年4月から熊本で半導体の第1工場を建設している。先端品を製造する第2工場は24年夏をめどに着工し、27年に量産を始める見通しだ。月に6万枚程度の量産を目指す。回路線幅が6ナノメートルや12ナノメートルの演算用のロジック半導体の量産を見込んでおり、ソニーグループなどに販売する計画だ。

総額1.2兆円ほどの投資を見込む第1工場では回路線幅12〜28ナノメートルの半導体を量産する。新たな第2工場は投資規模や製品の性能が第1工場を上回る。TSMCは台湾で3ナノ品の量産をすでに始めており、第2工場が稼働すれば日本での6ナノ品の量産が確実となる。

第2工場が稼働すれば、第1工場とあわせて37年には法人税や固定資産税などによる税収が支給した補助金額を上回るとみられる。第2工場の稼働に伴い、関連の台湾企業が新たに日本に進出する目算もある。