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レーザーテック(株)【6920】の掲示板 2021/12/09〜2021/12/12

販売額が5四半期連続で過去最高、「半導体装置」需要はどこまで伸びるのか
12/11(土) 11:10配信

 半導体製造装置市場は2021年も活況に沸いた。20年以降、第5世代通信(5G)の普及やコロナ禍による巣ごもり消費の増加、テレワークの定着を背景に半導体需要は拡大。21年に入り経済回復が進んだことで、自動車や産業機器向けの需要も戻り、さらに需要が高まった。半導体の需要増に伴い、半導体メーカーの設備投資意欲は旺盛だ。

 米SEMIと日本半導体製造装置協会(SEAJ)が2日発表した7―9月期の半導体製造装置の世界販売額は、4―6月期比8%増の267億9000万ドル(約3兆円)で、20年7―9月期から5四半期連続で過去最高を更新。スマートフォンやデータセンターなどで使われている先端半導体向けから、自動車や家電などで使われている汎用的な半導体向けまで装置の需要が拡大している。

 世界的な半導体不足解消のめどは立っておらず、22年以降も活況が続きそうだ。世界半導体市場統計(WSTS)によると、22年の半導体市場は前年比8・8%増の6014億ドルで、21年に続き過去最高を更新する見通し。従来、半導体産業は好不況を3―5年で繰り返す「シリコンサイクル」が起こることで知られ、好況後は常に反動減のリスクが懸念されてきたが、今のところその心配もなさそう。半導体は今や「社会のコメ」とも言われ、パソコンやスマホだけでなく、あらゆるモノで使用されている。最終製品の種類が増えて需要が平準化された結果、半導体市況は今後「過去のような山谷の深い調整にはならないだろう」という見方が大勢だ。

 一方、不安材料は半導体をはじめとした部材不足。「毎週のように不足する部材が異なる」(装置メーカー幹部)状況だ。一部では部材不足が原因で装置の納期遅れが発生している。装置各社は、サプライヤーに供給量の増加を要請したり、顧客に早めの発注を呼びかけたりすることで対応しているが、根本的な解決にはつながらない。機会損失を最小限に抑え、好業績を維持できるか。各社の手腕が試されそうだ。