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クラリオン(株)【6796】の掲示板 2016/06/07〜2018/10/26

日立、クラリオン売却へ 仏自動車部品大手に約800億円で
2018/10/25 15:27 日経速報ニュース
 日立製作所はカーナビゲーションシステムなどを手がける子会社のクラリオンを売却する。6割超を保有する株式の大半を仏自動車部品大手のフォルシアに譲渡する。売却価額は800億円前後になると見られる。クラリオンは自動運転関連技術なども手掛けている。次世代車開発をにらんだ関連業界の再編が広がってきた。
 日立は18年3月末時点で約63%のクラリオン株を保有していた。フォルシアによるTOB(株式公開買い付け)に日立が応じる形でクラリオン株の50%超を手放す見通しだ。
 クラリオンは日産自動車やマツダ、三菱自動車などにカーナビをOEM(相手先ブランドによる生産)で供給している。18年3月期の連結売上高は約1830億円、売上高営業利益率は4%程度にとどまっている。主力のカーナビはスマホの普及により需要が伸び悩んでおり、自動車メーカー向けのOEMも価格競争が激しい。
 日立は21年度に連結ベースの営業利益率を10%まで高める計画を示している。中核事業と関連の低い低収益部門は売却するなど、国内外に約900社あるグループ会社を500社程度まで整理、統合する方針だ。
 フォルシアは空調や音響機器のほか安全運航システムを手がける。クラリオンの買収で日本市場への浸透を目指す。欧州では独ボッシュ、独コンチネンタルなどと肩を並べる自動車部品大手で、2017年12月期の売上高は約169億ユーロ(約2兆1000億円)だった。
 プラグインハイブリッド車(PHV)のバッテリーや燃料電池車(FCV)など次世代自動車の技術開発を進めており、こうした分野で日本の自動車大手との提携を加速する狙いもありそうだ。現在は米フォードや独フォルクスワーゲン(VW)、仏ルノーなどが主要顧客。世界30カ国以上で事業を展開し、約11万人の従業員を抱える。
 日本には92年に現地法人を設立し、自動車用のシートのニッパツや、内装部品の豊和繊維工業などと合弁会社を作り事業を広げている。
 クラリオンもフォルシアの傘下に入ることで、手薄だった北米や欧州の自動車メーカー向けの拡販が期待できる。