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ソニーグループ(株)【6758】の掲示板 2019/08/23〜2019/08/31

アップル、中国外へ生産移転は困難 データで浮き彫り
米企業の中で、アップルほど中国との結び付きが強い企業はまれだ。何しろ中国では、台湾の鴻海精密工業(フォックスコン)(2317.TW)や和碩聯合科技(ペガトロン)(4938.TW)、緯創資通(ウィストロン)(3231.TW)などが所有する受託生産工場で数十万人がアップル製品を組み立てている。アップルは中国以外に生産拠点を分散化する上でいくつかのハードルに直面している。中国には非常に多数のサプライヤーが集まっているため、年間に数億台もの端末を製造することが可能な上に、出荷までの在庫期間も数日にとどまる。こうした無駄の無さこそが、株主から高く評価される潤沢なキャッシュフローを生み出す重要な要素だ。他のスマホメーカーは出荷台数がずっと少なく、それだけ柔軟な対応ができる。アルファベット(GOOGL.O)子会社グーグルの場合、スマホ「ピクセル」の生産を中国からベトナムに移す、と一部で報道されている。ところがアップルは、その規模ゆえに小回りが利かない。他国では中国ほど大規模な労働力を得られないからだ。生産工場は設計や顧客ツールのトラブル対応などに長けた優秀な技術者が必要だが、ベトナムの人口は中国の10分の1未満にすぎない。アップルがインドないしベトナムで端末を製造できても、生産台数は同社が必要とする量のごく一部になるだろう。あるサプライヤーの経営者は、世界中を見渡しても1日60万台のスマホを生産できるインフラを備えた場所は中国以外ほとんどないと指摘した。