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(株)安川電機【6506】の掲示板 2019/04/25〜2019/05/26

次世代ロボなど輸出規制、中国を念頭 米と足並み

2019年5月19日 1:31 

政府は人工知能(AI)やロボットに使う次世代技術を輸出規制の対象にする検討に入った。安全保障の観点から部品や素材などの輸出を規制する仕組みはあるが、最新の技術分野まで範囲を広げる。米国が中国を念頭に置いて次世代技術の輸出規制の強化に動いており、日本も足並みを合わせて管理を厳しくする。

日本の輸出規制では外為法で技術流出を防止する仕組みがある。現在は核兵器やミサイル、生物・化学兵器などに転用が可能な製品が主な対象で、工作機械や電子部品、素材などの一部で輸出を規制している。

ただ、今後の普及拡大が見込まれる次世代技術は安全保障上のリスクがあっても対象外になるケースがある。3Dプリンターは「工作機械」として一部を規制することも可能だが、AIやロボットなどは「従来の枠組みで規制できない技術も多い」(政府関係者)という。

米国は中国の通信機器大手、華為技術(ファーウェイ)への製品供給を事実上禁じる措置を導入するなど、貿易戦争を繰り広げる中国企業への制裁を強化している。これとは別に、AIやバイオ、ロボット、量子コンピューティング、3Dプリンター、先端材料など「エマージング・テクノロジー」と呼ぶ14分野の先端技術で輸出規制の手続きを進めている。

日本は米国の14分野などを参考にしながら今後、輸出規制の対象とする品目の詳細を詰める。外為法に基づく政省令を改正し2020年までに実施する方針だ。米国と異なり中国向けを直接、対象としないが、米国の動きを踏まえ、安全保障上の問題が起きた際に対応できる枠組みを準備する。

企業だけでなく大学が保有する技術の輸出管理も強める。大学が米国など他国の大学や企業と共同研究をする際に、技術が第三国に漏れないようにする対策も検討する。