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(株)タカトリ【6338】の掲示板 2022/12/30〜2023/01/25

SiCは、まだまだこれから

「SiC半導体」「量子コンピューター」…23年注目の新技術はこれだ!
1/15(日) 15:10配信 日刊工業新聞

脱炭素、デジタル変革(DX)、持続可能な社会の実現…。2023年も産業界は多くの課題を抱える。ただ、それらを解決に導く技術の種は育っている。多様な産業に変化をもたらしそうな注目技術をまとめた。

SiCパワー半導体 EV向け採用拡大
 脱炭素社会を目指す世界の潮流を背景に、産業機器の消費電力を削減できる炭化ケイ素(SiC)パワー半導体の需要が拡大している。鉄道や産業機器向けが中心だったが、23年以降、国内外の電気自動車(EV)による採用が本格化する。

 パワー半導体は電気をオン・オフするスイッチの役割を果たし、交流から直流への変換や、電圧の調整に使われる。SiC製のパワー半導体は、主流のシリコン(Si)製に比べ、電力変換時の損失が少なく、高電圧や高電流に耐えられるのが特徴。車載インバーターを小型化でき、EVの航続距離を伸ばすことも可能になる。

 自動車向けは米テスラが主力EV「モデル3」などに採用しているほか、トヨタ自動車も20年発売の新型「MIRAI」にも搭載されている。トヨタは23年に発売する高級EV「レクサス RZ」にもSiCを採用する。

 需要の高まりを受けローム、富士電機、日立パワーデバイス(茨城県日立市)といった国内メーカーも増産投資に動いている。各社はEV向けの受注を獲得しており、搭載車種数は24年前後から増え始める見通しだ。自動車の電動化が進むのに合わせて、SiCパワー半導体が本格的な普及期を迎えようとしている。