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ワイエイシイホールディングス(株)【6298】の掲示板 2020/12/14〜2021/03/26

 YACHDの今期下期のメカトロ事業の受注は会社発表によれば対上期比91%増、注残は対上期比+74%増で来期(2022・3期)の業績躍進に寄与することが期待されている。

 2022・3期の事業成長に続き、2023年の創業50周年に向けて最高益更新を同社は公表している。貢献する主要製品は、メカトロ事業の中核パワー半導体向けレーザーアニーリング装置、コロナ向けウィルスゲートキーパー、医療向け人口透析装置などと言われている。

 そこで、注目のパワー半導体に関して将来像を見てみよう。
 パワー半導体の世界市場規模は169億$(2020年)→243億$(2025年)と予想されている。パワ-半導体の中で注目されている製品は年平均15%の成長が見込まれるIGBTモジュールと2025年には約4倍(対2020年比)に成長すると予測されているSiCパワー半導体である。IGBTモジュールは再生可能エネルギーコンバーターや家電用インバータ(エアコン、空気清浄機など)などが主力応用製品であるが、最近はEV/HEV用途として拡大してきた。一方、高耐圧のモジュールを含むSICパワー半導体は、従来のEV用充電ステーションやデータセンター向けサーバーや太陽光発電パワーコンディショナー向けに加えて、最近、Tesla(米国)、BYD(中国)などいくつかの自動車メーカーでのEV採用(モーター駆動用インバータなど)が拡大しており今後EV用インバーターが市場を牽引すると注目されている。また、EV/HEVの最大市場である中国では、パワー半導体の主要顧客企業のBYD,Huawei,CRRC,Sungrowがパワー半導体世界をリードしていくと予想されている。現状では、インフィニオン、富士電機、三菱電機などの海外サプライヤーが中国のシステムに搭載されているパワー半導体の大部分を提供している。


 現在の売上高シェアランキングにはインフィニオン(ドイツ)、オンセミコンダクター(米国)に続き、日本の三菱電機、ローム、東芝、ルネサスエレクトロニクス、富士電機の5社がベスト10に名を連ねている。

 以上のように、EV/HEVや太陽光発電や5Gデーターセンター向けの需要が拡大する中でYACHDのパワー半導体製造向けレーザーアニーリング装置の売上高拡大が業績を牽引することが今後期待される。