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(株)石川製作所【6208】の掲示板 2021/05/29〜2021/08/09

兵法家兵頭二十八氏は、近著「尖閣諸島を自衛隊はどう防衛するか」(副題:他国軍の教訓に学ぶ兵器と戦法)において、ナゴルノカラバフ紛争の戦訓を記載している。味方空軍の有力な対地直協支援を得られないアルセバイジャン陸軍は、トルコ製のバイラクタルTB2ほか数種類の無人機によって、アルメニア軍を圧倒した。その戦果は、アルメニア軍保有のロシア製自走式対空ミサイルや戦車を多数破壊し、重要都市「シュシャ」を奪回するという政治目的を達成した。戦争史上初めて無人機(UAV)が制空権を握った戦争と考えられる。アルメニア軍は、保有戦車の三分の一にあたる185両を撃破された。バイラクタルTB2は米軍の「MQ-1プレデター」と同等の機能を実現するためにトルコが開発し、主翼下に2発の対戦車ミサイルを吊り下げ、24時間の滞空が可能であるという。

  • >>963

    963の続編。
    アルメニア軍は、防空システムとして、ロシア製の自走地対空ミサイルを装備していた。アゼルバイジャン軍はTB2が空爆する前に、当然のことながら対空レーダーを破壊する空爆露払い(SEAD)を行っている。これには、イスラエルIAI社製の無人特攻機「ハーピィ」の強化版である「ハロブ」が使用された。なぜイスラエルがイスラム教圏のアゼルへ兵器を輸出したかは、トルコと石油つながりである。「ハーピィ」は、全長2.7m、主翼スパン2.1m、全重量135kg,弾頭重量35kg、37馬力のロータリーエンジンでプッシャー式プロペラを駆動する。敵レーダー波を検知するとそこへダイブして自爆する。