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(株)N・フィールド【6077】の掲示板 2015/06/16〜2016/03/10

アベノミクス「新3本の矢」を読み解く
2015/9/25 18:00 日本経済新聞

安倍晋三首相は24日の記者会見で「アベノミクスは第2ステージに移る」と宣言し、経済成長の推進力として新たな「3本の矢」を発表した。これまでの3本の矢のうち市場や企業が最も期待した「成長戦略」が、なお道半ばと評されるなか、放たれる新しい矢とはどんなものだろうか。首相の発言をもとに、新旧を比べながら読み解いてみよう。

 新たな3本の矢は、2020年に向けた経済成長のエンジン――。首相はこう位置づける。では新しい矢はどんなものか、もう少し具体的に見てみよう。

『新たな3本の矢は(1)希望を生み出す強い経済(2)夢を紡ぐ子育て支援(3)安心につながる社会保障――の3項目。首相は「長年手つかずだった日本社会の構造的課題である少子高齢化の問題に真正面から挑戦したい」と意気込みを示した。』

■強い経済=20年のGDP600兆円に
『14年度に490兆円だった名目GDPを2割増やすため、女性や高齢者、障がい者らの雇用拡大や地方創生を本格化して「生産性革命を大胆に進める」とした。』

■子育て支援=合計特殊出生率を1.8に回復
『子育て支援では、現在1.4程度の出生率を1.8まで回復させる目標を掲げた。子育てにかかる経済的負担を軽くするための幼児教育の無償化、結婚支援や不妊治療支援に取り組む。』

■社会保障=介護離職ゼロに
『家族らの介護を理由に退職せざるを得ない「介護離職」をゼロにしたいとの目標を示した。』
『働く意欲がある高齢者への就業機会を増やす考えを明らかにした。これらを20年に向けた「日本1億総活躍プラン」としてまとめ、「50年後も人口1億人を維持する国家としての意思を明確にしたい」と語った。』

■具体策、どう打ち出す?
今後の焦点は、新3本の矢を実現する具体策に移る。
『問題はそうした子育てや社会保障の充実策と、国の借金が1000兆円を超す財政再建策をどう両立させていくかだ。』

2016年夏の参院選を控え、安倍政権がどこまで説得力のある道筋を示せるかに注目だ。