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東海カーボン(株)【5301】の掲示板 2018/06/01〜2018/06/02

>>1196

ネガティブ投稿に反論。

<30年の将来予測として、同社ではSiCを2270億円(17年比8.3倍)、GaNを1300億円(同72.2倍)、酸化ガリウム系を1450億円(17年は僅少)と見込む。Ga系パワー半導体の市場成長を高く見込んでおり、GaN/酸化ガリウム系を合算した市場規模はSiCを上回る見通しとなっている。>

この予想には疑問を感じます。富士経済を否定してるのではなく、専門物理的要素を加味していないのでは。
そもそも東海のファインカーボン売上比率は8%(倍増しても16%)でしかなく、黒鉛電極は50%(今後増える)を占めます。利益比率では前者が4.9%、後者が75%です。
そのうえで、パワー半導体の今後ですが・・・

・GaNパワー半導体はまだ試作段階で、生産コストを1/100にしなければならない。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO30318390Q8A510C1TJM000/
・仮にそこまで落とすには多額の設備投資が必要と思われるが、現行SiC半導体の設備償却は済んでいるのか。新たな巨額設備投資が可能なのか。
・旧Si半導体からSiC半導体になる時は省エネ1/10のインパクトがあったが、SiCからNGaになっても改善度は10%でしかない。
・NGa半導体は、電子、ホール移動度が高く高周波用途に向くので、マイクロウエーブ用として三菱電機が古くから開発中。ただ基板の熱伝導度が低くハイパワーに適さない(家庭用電子レンジや中継局用など)。
・いっぽう酸化ガリウム( Ga2O3)半導体は製造コストは安い(Si並み)が、ノーマルオフ化が技術的にできていない(ノーマルオン素子なので電源立ち上げが危険)。現在製品化されているのはダイオードだけである。ちなみに古くから開発に力を入れていたタムラ電気は、需要が見込めず撤退した。

なおSiCコーティング事業については、日本カボンも得意なのでよろしく。
http://www.carbon.co.jp/products/specialty/

以下参考投稿:
https://textream.yahoo.co.jp/message/1004022/a5ia559a96h/3/767