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富士フイルムホールディングス(株)【4901】の掲示板 2021/02/19〜2021/02/25

富士フイルムホールディングスは新型コロナウイルス感染症の治療薬候補「アビガン」を巡り、4月にも国内で臨床試験(治験)を再び実施する方針を固めた。国内で承認されたコロナ治療薬は「レムデシビル」など海外で開発された2例のみ。政府は2020年12月に有効性の判断が難しいとしてアビガン承認を一度見送っている。再審査は10月メドの治験終了後になる可能性がある。

アビガンは観察研究と呼ばれる枠組みで、既に約1千の医療機関で実質的に新型コロナ治療に使われている。治療薬として承認されれば幅広い医療機関で使えるようになる。接種が始まったワクチンとあわせて治療薬も供給が増えればコロナ対策はさらに前進する。

富士フイルムが20年3~9月に国内でアビガンの治験を実施。ただ、医師が患者に投与した薬が本物か偽物かを知った状況で作業を進めたためなどとして、厚生労働省の専門部会は12月は承認を見送った。

新たな治験の内容は厚労省などと調整中だが、対象は65歳以上の軽症者と、腎臓病や糖尿病といった基礎疾患がある50歳以上の軽症者などとする見込み。医師も患者も投与する薬が本物か偽薬か分からない状態で実施し客観性を担保する。