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(株)ACCESS【4813】の掲示板 2024/10/22〜

NTT、1本の光ファイバーで4倍の大容量化を実現するマルチコア光伝送路の要素技術を確立
BUSINESS NETWORK編集部 2024.11.15

NTTは2024年11月15日、1本の通信用光ファイバーで現在の光ファイバーの4倍の大容量化を可能とする、4コアのマルチコア光ファイバー(MCF)光伝送路の商用導入に不可欠な、オンサイトでの建設・保守・運用技術をラインナップ化したと発表した。

同社は、現在の光ファイバーと同じ細さのガラスの中に、4個の光の通り道を多重した4コアMCFの研究開発を推進している。ただ、実際に4コアMCF光伝送路を商用導入する段階の課題として、オンサイトで利用できる建設・保守・運用技術の確立があった。例えば、MCFは光ファイバー断面内の中心以外の場所にコアが存在するため、MCF同士を接続するためには回転方向の調心を行い、対応する4個のコアの位置を揃えることが必須だ。また、MCF光伝送路の陸上光伝送システムへの導入初期では、既存の1個のコアを有する光ファイバーとの相互接続技術が不可欠となる。

そこでNTTは、4コアMCFの設計や光ケーブルへの実装に加え、オンサイトでの建設・保守・運用を可能とする接続・分岐技術、ならびにそれらを用いたケーブル接続・分岐技術や局内のMCF収容・配線技術をラインナップ化した。

4コア光伝送路の中核技術である、現在の光ファイバーと同じ細さのまま4個のコアを多重したMCF技術、ならびに直径約20mmの中に最大8000コア(4コアMCF2000心)までを実装可能とする細径高密度光ケーブル技術に加え、MCFの接続・分岐に関する「側面画像調心技術」「FIFO(Fan-in-Fan-out)デバイス技術」と呼ばれる2つの要素技術を確立した。