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(株)メドレックス【4586】の掲示板 2024/04/06〜2024/05/13

同じバイオ株の材料相場でも、メドレックスは期限の2ヵ月前でも年初来安値から+3.67%の低位に留まっている一方で、なぜクリングル(4884)は期限の5ヵ月前でも年初来安値から+45.7%も上昇しているのか、その理由を解説します。

①潜在株の量の違い
メドレックスの潜在株は発行済の17.0%(5/1現在)もあるのに対して、クリングルは3.48%しかありません。

メドレックスは、好材料が出ても潜在株の大量行使で潰され、少し上げても潜在株の行使売りがそこそこの量出てくるので、なかなか株価が上がりません。

クリングルは、少し上げた時に出てくる潜在株の行使売りの量は少なめで、後一回好材料が出れば大量行使でなくなるので、その後はより上がりやすくなります。

②材料の魅力度の違い
メドレックスのリドカインの承認申請は今回3回目です。新鮮味がないのと、過去2回も失敗しているので、警戒もされます。

上場直後の10年前と違って、今はリドカインの競合がたくさんあり、デ・ウエスタンとの共同開発になったので自社の取り分が減り、承認されてもいつ黒字化するのか分かりません。販売会社や流通網もこれから整備しなければなりません。

クリングルの脊髄損傷急性期の承認申請は今回が初めてです。
既存の治療薬がない希少疾患なので、承認されれば国内市場規模120億円が一社総取りにできます。

細胞治療とは異なり、使用する医療機関が限定されず、細胞治療に比べれば薬価も安価になるので、普及はかなり早いと思われます。既に販売会社、卸売り会社も提携済みで、流通網は整備されています。

承認申請時にマイルストーン収入が2億円、来期(25/9期)は承認取得して、マイルストーン収入、製品販売収入、ロイヤリティ収入等で黒字化を予定しています。

③時価総額の違い
メドレックスは株価が下がっても発行済株式総数が増えているので、現在の時価総額は46.3億円あります。

クリングルは株価がこれだけ上がっても発行済株式総数が少ないので、現在の時価総額は37.7億円しかありません。

時価総額が小さい方が、他社と比べた割安感から買われる余地があります。

以上、ご参考まで。