ＮＡＮＯ ＭＲＮＡ(株)【4571】の掲示板 〜2015/04/28

３月２９日深夜の電話　岡部宅から
「遅くにごめん。この間は悪かった。でも本当に助かったよ。」
「どうやら上手くいったみたいね。でも本気であんなことやるなんてちょっと信じられなかったわ。」
「こっちも切羽詰ってたからね。Ｘ社の技術は今後のＮ社にとって絶対に必要なものだっ
たから、今回の案件どうしても失敗するわけには行かなかったんだ。」
「君に用意してもらった１２０００株の譲渡契約書、Ｘ社の社長に見せたときは正直手が
震えたよ。向こうも狐につままれたみたいだったけどな。なにしろ自分のところに譲渡さ
れるために転換されたはずの２３５６２株のうち１２０００株が得体の知れないファンド
に横流しされていたわけだから。しかも自分達が蹴った３８万５０００円の譲渡価格でだ
からなおさらだ。」
「それから、『こちらの条件を飲んでいただかなければ残りも他に流しますよ。Ｎ社の株を
欲しがっているのはあなた達だけではなく世界中にいますから』って大見得切ったわけだ
が、まぁ、実際そうなんだからダメならダメでなんとかなるって変な自信はあったけどな。」
「まぁ、あなたのN社への情熱には本当にあきれるばかりね。追加の１２０００株の株式
転換は事前にＮ社に根回ししてあったの？」
「ああ、Ｎ社の担当者からは『くれぐれも無茶なことはしないで下さいよ』って心配され
たけどね。でも彼らにはこういう俗事に煩わされることなく研究に専念して欲しいから。こういう汚れ役は全部うちが引き受けるからって覚悟決めてたからね。最初から。」
「そんな熱い想いを打ち明けられたら．．．女性だったら幸せでしょうね。あら、私なんだか変なこと言ってる。さっき飲んだワインのせいかな．．．」
「そちらの後処理は大丈夫かい。金額が大きかったから大変だったんじゃないか？」
「あらあら、うちの資金力を甘く見ないでちょうだい。例のファンドにはこちらから資金
を回しておいたから決済はきちんと終わってるし、すでに小口再配分まで終わらせたから
３末の株主名簿に裏工作の跡を残すみたいなへまはしないわ。」
「でも、あの１２０００株３８５０００円ってどうみても４月からのうちの投資信託再募
集のN社追加枠を計算にいれてたでしょう？」
「まぁ、半分は偶然だけどな。でも市場で集めるよりは安く手に入っただろうから君にとっても都合が良かったんじゃないかな。市場で買い集めるのを期待していた一般投資家には悪いけど既に手配は完了しているわけだよね。」
「あら、うちはまだまだ市場でも買い集めるわよ。相場を作るために市場でガンガン買い上げて行くつもりだし、他に集めなくちゃいけない理由もあるしね。あなただったら、うすうす気づいているんじゃないの？投信大量組み込みをカモフラージュにしてうちがN社の株を大量に集めている本当の理由。」
「そりゃ、初耳だ。是非その辺を詳しく教えて欲しいもんだね。シスタークリス」
「あっ、危ない危ない、つい余計なことに触れちゃったみたいね。その手には乗らないわ。
じゃぁ、最後に今回こちらが出した条件を再確認しておくわよ。今回の株式譲渡についての大量保有報告はうちの投信再募集の資金獲得が完了する頃合まで待つこと。大丈夫、あっという間に集るはずだからそんなには待たせないわ。了解？」
「了解。それで、このまえの埋め合わせなんだけど、全てが上手くいったらおたがいの未来のためにドンペリで乾杯っていうのはどうだろう？」
「あのね、岡部君。そういう時は　二人の未来のために乾杯　っていうものよ。本当にもう．．．（微笑み）」