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アンジェス(株)【4563】の掲示板 2021/07/28


国産ワクチン難航 アンジェスが追加治験「高い効果を」
7/28(水) 6:00配信
朝日新聞デジタル
アンジェスや大阪大学などが開発中のワクチン候補=大阪大学提供
 新型コロナウイルスへの国産ワクチン開発で、難しさが浮き彫りになっている。創薬ベンチャーのアンジェスは開発中のワクチンについて、追加の臨床試験(治験)を始めると発表した。当初は今年中に最終段階となる大規模な治験の開始を目指していたが、方針転換する。現時点で実用化の見通しは立っていない。

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 追加治験は400人の参加を目標に国内で実施する。これまでの治験と比べて最大4倍の量を投与し、安全性や有効性を調べる。8月に始めて年内には終える。結果がまとまるのは来春以降になりそうだ。それに伴い、数千人規模の最終治験も遅れる見込みだ。

 治験を追加する理由について同社は、国内で承認された米ファイザー製、米モデルナ製の予防効果が90%超を示していることを挙げ、より高い効果が必要だとしている。

 山田英社長は「(これまでの治験は)失敗ではない。安全性が重要だと思っていたので少ない投与量から進めた」とし、「高用量ワクチンを、製品化に一番近いものだと位置づけて進めていきたい」とコメントした。

  • >>539

     (続き)

     同社は、国産では初めて昨年6月に治験を始めた。昨年12月から500人を対象に次の段階の治験を進めており、双方の結果を今秋に公表するとした。
     国産ワクチンをめぐっては、最終治験に向けて各社が準備を進めている。ただワクチン接種をしていない参加者を集めることが難しくなっており、治験で効果を比較する対象は偽薬ではなく、ファイザー製やモデルナ製などになりそうだ。

     第一三共は年内にも国内外で数千人規模の最終治験を実施する方針だ。来年の実用化を目指している。塩野義製薬も今年中に最終治験を始め、早ければ年内の実用化を目指す。すでに岐阜県内に製造拠点を確保。年間で最大6千万人分の生産体制構築を進めている。

     KMバイオロジクスも今秋に最終治験を始める方針で、遅くとも2023年度中の実用化を目指している。(田中奏子、江口英佑)

    国産ワクチンの主な開発状況
    社名/今後の予定

    アンジェス/8月から追加治験。実用化の時期は未定

    第一三共/年内に最終治験を開始する方針。来年に実用化を目指す

    塩野義製薬/年内に最終治験を開始する方針。早ければ年内の実用化を目指す

    KMバイオロジクス/今秋に最終治験を開始する方針。遅くとも23年度の実用化を目指す