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アステラス製薬(株)【4503】の掲示板 2022/08/30〜2023/01/28

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mev***** 強く買いたい 2023年1月27日 11:25

いろいろと材料あるから↑



2023/01/13 02:00
<日経>◇がん病原、たんぱく質分解薬が狙い撃ち 国内勢も治験
 アステラス製薬は国内勢で初めて、次世代の抗がん剤「たんぱく質分解薬」の臨床試験(治験)を米国で手掛けている。海外勢が先行するが、事業の柱に育てようとしている。この分解薬は理論上は全ての病原たんぱく質を狙えるため、創薬に革新が起きるという期待がある。
 「低分子薬の新時代の幕開けになる」とアステラスの早川昌彦プロテインデグレーダー部門長は力を込める。同社は22年6月、新薬候補「ASP3082」の第1段階の治験を始めた。特定の遺伝子に変異がある大腸がん患者などを対象に安全性を確かめる。10月の決算説明会で、5領域目の重点分野と位置づけ、経営資源を本格的に投入する方針を示した。
 たんぱく質分解薬は「プロタック」と呼ばれ、病原たんぱく質を狙い撃ちにして分解する。細胞にもともと備わった不要なたんぱく質を分解する仕組みを使う。従来の低分子薬は病原たんぱく質の2割ほどしか狙えないが、分解薬ならば理論上はすべてを壊せる。2000年代に国内外の大学で本格的に開発が動き出した。
 分解薬は狙う病原たんぱく質を決めれば探索しやすい。アステラスは薬剤を設計する人工知能(AI)や自動で探索するロボットを活用し、治験中の新薬候補をわずか5カ月で見つけた。通常ならば数年かかるという。現在は抗がん剤の開発が中心だが、今後は免疫の病気にも広げる方針だ。
 「開発を断念した薬剤の復活につなげたい」と早川氏は期待する。治験中の新薬候補の部品は、以前の戦略では十分に効果が得られなかった薬剤だ。過去の失敗作の薬剤の中に分解薬に生まれ変わる可能性がある「宝」があり、それを生かせば創薬を優位に進められると期待している。
 分解薬として開発され、実用化に至った例はまだない。ただ多発性骨髄腫の抗がん剤が、分解薬として働いていることが近年分かった。この抗がん剤は売り上げ1兆円を超しており一層注目を集めた。
 分解薬で先行するのは13年設立の米スタートアップ、アルビナスだ。3つの新薬候補の治験を進めている。22年11月にはファイザーと進める乳がん患者を対象にした新薬候補の第2段階の治験で、38%の患者で効果があったと発表した。23年にも最終段階の治験を始める計画だ。
 国内のスタートアップも開発に取り組む。18年に武田薬品工業から独立したファイメクス(神奈川県藤沢市)は、22年2月にアステラス製薬と新薬開発を目指した共同研究に乗り出した。創薬スタートアップ、ユビエンスは肺や肝臓が硬化する線維症や遺伝性の希少疾患など、がん以外への応用も視野に入れる。
 日本は研究機関で早い段階から技術開発してきた強みがある。産学連携などで蓄積をいかすことができれば挽回のチャンスはある。