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(株)トランスジェニック【2342】の掲示板 2015/08/27〜2015/09/04

東京大の中内啓光教授らはiPS細胞から作った免疫細胞でがんを小さくする実験にマウスで成功した。体内でうまく働かなくなった免疫細胞の能力をよみがえらせて、がんを攻撃する。数年以内に患者で検証したいという。成果は米科学誌ステム・セル・リポーツ(電子版)に28日、掲載される。

 実験ではウイルスに感染してがん化したヒトの細胞をマウスの体内に移植し、このがん細胞を攻撃する免疫細胞をiPS細胞から作り出して体内に入れた。免疫細胞が盛んに働き、がんは20分の1ほどに縮小した。免疫細胞を入れないマウスでは、がんは10倍の大きさになった。

 体内にがん細胞ができると、がんを取り除こうとする免疫細胞が攻撃を始める。ただ、免疫細胞はやがて疲弊し、がん細胞が増殖してしまう。研究チームは、攻撃能力の落ちた免疫細胞を取り出してiPS細胞に変えて育てると、免疫細胞が若返り攻撃能力が回復することを実証した。この仕組みを応用したがん免疫療法の実用化を目指す。