ここから本文です
Yahoo!ファイナンス
投稿一覧に戻る

NEXT NOTES ドバイ原油先物 ダブル・ブル ETN【2038】の掲示板 2020/05/07

原油価格はこのまま下落の一途をたどるのであろうか。恐らくその答えは「ノー」であり、相場は意外に早く当面の底を打ち、上昇に転じる可能性が高いと考える。短期的には1バレル=15~16ドル台まで値を崩すことはあるかもしれない。だが、そうした価格水準は長続きすることはないだろう。以下にそう考える理由を説明したい。

今回のOPECプラスの減産量が、世界市場における供給過剰を解消するには不十分なことは確かだが、だからといってこの先、供給過剰がさらに拡大、在庫の積み増しが加速することもないだろう。

わずか1カ月前に開かれたOPECプラスの会合で、追加減産をかたくなに拒否したロシアと、それに対して逆切れし生産能力いっぱいまでの増産を行う意向を示し、4月分の出荷価格を大幅に引き下げ、価格戦争の引き金を引いたサウジが、ともに日量で200万バレルを超える減産で真っ先に合意したことの意味は大きい。

彼らの姿勢が一変したのは、もちろん自らの行為によって原油市場が急落、WTIが一時1バレル=20ドルの大台を割り込む事態となったことで、危機感が一気に高まったためだ。