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(株)PKSHA Technology【3993】の掲示板 2021/08/17〜2021/08/26

本日の日経に掲載されました。

データ経営 新興勢が先導
不正請求検知/写真で流行予測
2021/8/23 2:00 朝刊 [有料会員限定]

ビッグデータを企業運営に生かす「データ経営」が進化している。顧客情報や業績情報の活用は広く定着し、最近は契約書や写真といった体系化されていないデータをリスク分析や将来予測に役立てる動きが広がってきた。水先案内の役割を果たしているのが新興企業勢で、保険請求の不正検知やファッションの流行予測といった技術に大手が関心を寄せる。売上高100億円以下の中堅企業「NEXT1000」を対象に、データ経営を支える有力企業を紹介する。

「不正請求リスクの検知率が上がった」。東京海上ホールディングス傘下のイーデザイン損害保険の担当者は満足げな表情を浮かべる。貢献しているのは、6月に正式運用を始めた自動車保険の不正請求検知システムだ。人工知能(AI)を使ったサービスを手掛けるPKSHA Technology(パークシャテクノロジー)が開発した。

契約書の保険金額や契約時期に加え、事故時に報告された天気や曜日、時間、場所などをデータとしてAIが読み込み、不審点を洗い出す。ヒトが見逃した飲酒運転の隠蔽行為を検知するなど成果を上げ、3月以降の試用期間を含めて不正検知率は約2割上昇した。従来は担当者が聞き取りを通じて判断していたが、1人で1日10件程度に対応する場合もあり、全てを発見するのは難しかった。

パークシャテクノロジーの上野山勝也代表は、AI研究で有名な東京大大学院の松尾豊教授の教え子だ。同社では自然言語処理や画像認識など様々なアルゴリズム(計算手法)を取りそろえる。イーデザイン損保のシステムでは、小売業の商品需要予測に使っていたアルゴリズムを改良した。