(株)ジャパンディスプレイ【6740】の掲示板 2018/01/29〜2018/02/03

>>313

白山工場が最後の足かせになりそうなのは明白なんだけど、ただあの時なぜ無茶をしたのかと言う理由はある。
①アップルはまだ技術的に有機ELに踏み切れなかった。
②でも苦手な中国市場で拡販するために、有機ELが間に合わない場合、液晶パネルも増産体制を整えておきたかった。
③ちょうど同じ頃、シャープの破たん危機があり、パネル供給に不安が生じた。

以上の事から、アップル側からの増設要請があり、白山工場の建設を前金支払い支援で決定した。ただ条件として、このラインではアップル以外の取引先向け製品にも使用できるという項目もつけた。この条件にアップルは激怒したと言う当時の記事があるが、この頃まではまだ交渉力は多少はあったのだろう。
この話を持ちかけ積極的に進めたのは、産業革新機構の役人だとされる。もちろんアップルだから有賀氏の意向も強かっただろう。アップルがコケても中国スマホメーカー向けの増産に自信があったのだと思われる。

でも結果から見れば、中国スマホ市場は中韓台に席巻され、アップルも有機ELにシフトするとなれば簡単にハシゴを外す。今度はフルアクティブであるが、要するに体良く都合の良いように振り回しているだけである。

アップルは昨年LGに有機EL供給支援で３千億を投資している。サムスンにしたって有機ELの大幅値下げに踏み切れば、またあっと言う間に逆転である。だからこの業界は「強者」しか生き残れないのだ。資金がない中で隷属関係を続ける限り、何度も同じ危機を繰り返すのみだ。