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(株)レナサイエンス【4889】の掲示板 2022/01/20〜2022/03/07

SMBC日興証券(東京都千代田区)の幹部らによる金融商品取引法違反(相場操縦)事件で、幹部らが株価を不正に維持した疑いのある取引について、社内の売買審査部門のシステム上で不審だと警告されていたことが6日、関係者への取材で分かった。

 売買審査部門は警告を見落とし、コンプライアンス部門に報告していなかった。東京地検特捜部は、こうしたずさんな管理体制を背景に相場操縦が繰り返されたとみて、詳しい経緯を捜査している。


事件では、執行役員でエクイティ本部本部長、ヒル・トレボー・アロン容疑者(51)ら4人の幹部が逮捕された。

関係者によると、SMBC日興では不自然な取引が行われた場合、システム上で自動的に抽出して警告。警告された取引を売買審査部門が精査し、不審な点があれば関係者を聴取したり、コンプライアンス部門に報告したりする仕組みになっている。

今回、ヒル容疑者らが関わった取引では、市場が閉じる時間の間際に大量の買い注文を出しており、システムは不審な取引として警告したが、売買審査部門は見落とし、昨年6月に証券取引等監視委員会に指摘されるまで把握できなかったという。

ヒル容疑者らは令和元年12月~2年11月、上場会社の5銘柄に関する相場操縦の容疑で逮捕された。特捜部は約1年間にわたり複数銘柄で不正な取引が行われたのは、審査体制などにも問題があったとみて詳しい経緯を調べている。

相場操縦の疑いが持たれているのは、証券会社が大株主から株式を市場時間外で買い取った上で、投資家に売却する「ブロックオファー」取引。投資家への売却価格が決まる当日に株の大量購入をするなどして株価を維持したとされる。

同社の近藤雄一郎社長は5日の会見で、社内の管理、審査体制が不十分だったと認めた上で、再発防止策として、審査部門の陣容を増やし、自社で行う取引を監視する組織を新設したと明らかにした。