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(株)ファンペップ【4881】の掲示板 2021/12/04〜2022/01/05

 今週はメドレックスとファンペップの株価が大きく動いた。2021年12月2日から3日にかけて両社の株価は上昇し、3日にメドレックスは180円(前日比+38.5%)を付けストップ高となった。またファンペップも3日に329円(前日比+18.8%)と伸びた。いずれも、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のオミクロン株に関する連想買いによる上昇と考えられる。

 きっかけは、大阪大学の森下竜一寄付講座教授のTwitterへの投稿だ。12月1日、森下教授は「オミクロン株に対応するDNAワクチンとペプチドワクチンの開発に、取り組むことにしました。既に設計を開始しました」と投稿した。これにより、森下教授が大株主で、アンジェスのCOVID-19ワクチンの開発にも参画しているファンペップの株価が反応した。ファンペップはまさにペプチドワクチンの技術を持っており、投稿から連想されたものとみられる。

 そして、そのファンペップとワクチンの共同研究を2021年8月から始めていたのがメドレックスで、同じように株価が上昇した。メドレックスはマイクロニードルを用いた経皮薬剤投与デバイスの開発を以前から行っている。生分解性樹脂などで作られた数百μmの微小な針が並んだパッチ状のデバイスで、医薬品やワクチンなどを針の先端に搭載することで、皮内(真皮)にデリバリーすることができる。

 マイクロニードルがCOVID-19関連で材料視される可能性は高まっていた。皮内投与は従来、ワクチンの投与方法として有望視されており、真皮に免疫担当細胞が多数含まれることから少量の抗原で高い免疫反応を引き起こすことができる。最近ではインドZydus Cadila社が2021年8月に、新型コロナウイルスに対するDNAワクチン「ZyCoV-D」が世界で初めてインドで緊急使用許可された。このワクチンに用いられているのが、米PharmaJet社の高速噴射注射システムを用いた皮内投与法だ。また、同じくCOVID-19のDNAワクチンを開発している米INOVIO社も、皮内投与デバイスで第3相臨床試験を実施しており、アンジェスもダイセルの皮内投与デバイスを検証している。