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(株)タスキ【2987】の掲示板 2022/12/28〜2023/02/27

(昨年末との比較)
タスキ / 1047 → 1282(+22.4%)
マザーズ / 730.41 → 748.84(+2.5%)
日経平均 / 26094.50 → 27453.48(+5.2%)
TOPIX / 1891.71 → 1988.40(+5.1%)
ダウ / 33147.25 → 32816.92(▲0.9%)
ナスダック/ 10466.48 → 11394.94(+8.8%)

(タスキ直近4週間騰落率)+14.6%
+3.3% → +15.3% →▲0.3% → ▲3.4%

(マザーズ直近4週間騰落率)▲2.8%
+1.6% → ▲0.3% → ▲1.8% → ▲2.2%

(タスキ移動平均線)
5日移動平均線 : 1311
25日移動平均線 : 1229
13週移動平均線 : 1147
26週移動平均線 : 1109

(増資規模)
11,788,700株
+2,300,000株(+19.5%)
=14,088,700株
(27.61159億円÷2,300,000株≒1,200円)

(調達資金の使途)
ZISEDAI採用及び人件費:3億円
ZISEDAI研究及びソフト開発:2億円
採用及び人件費:2.55億円
広告宣伝費:0.45億円
IoT及びAM資金:19.61159億円
◾️合計:27.61159億円

タスキから増資が発表されましたね。これは全く想定していませんでした。

増資の希薄化率は19.5%ですが、純資産38.62億円に対する調達資金27.61億円の割合は71.4%に達しており、もし来期もROE30%以上の高水準が維持できるのであれば、来期は+70%を超える大幅増益となり、増資により一時的には0.83倍になるEPSも来期は1.4倍を超える水準へと大きく飛躍します。

資産面から見ると、BPSは1.59倍へと大きく増加し、自己資本比率は43.0%まで上昇します。また、現在3.90倍のPBRも増資後は2.45倍まで大きく低下します。今回の調達資金27.61億円は配当を除く純利益9.36億円の2.9倍にあたり、ある意味では希薄化と引き換えに3年間という時間を手に入れたという見方もできます。

プライム上場基準では、既に満たしている2年間経常利益合計25億円以上に加え、今回新たに純資産50億円以上が満たされるため、残りは時価総額250億円(株価1,744円)以上を達成すればプライム上場基準を全て満たすことになります。マザーズ上場時には、タスキとしてスタートしたときから2020年10月に上場しようと目標を立てて逆算して準備を進め、ひと月もずれずに上場を達成できたことを考えると、今回もプライム上場の目標年月が既に存在し、逆算して立会外分売、そして今回の増資を打ってきていることが期待されます。

また、調達資金の大半はIoTレジデンス事業開発資金及びアセットマネジメント事業運転資金に使用される予定ですが、株式会社ZISEDAIにも一定の資金を投入予定であり、旺盛なIoTレジデンスの需要を背景に、柏村社長が既存事業及び新規事業の双方で大きく勝負に出た可能性があります。もちろんロックアップ期間設定のために34.77%保有の村上会長を含む7名の大株主から同意を得ており、既存株主にとってはメリットがデメリットを上回るものと見込まれます。

一昨年5月(▲5.0%、最大▲32.5%、81営業日後回復)、昨年2月(▲5.5%、最大▲23.0%、23営業日後回復)、昨年5月(▲11.7%、最大▲16.7%、10営業日後回復)の立会外分売同様、株価は一旦下落するものと予想されますが、年初からの+20%を超える株価上昇を考えると増資のタイミングとしては悪くないタイミングであり、2Q決算発表時や追加IRにより成長投資ということが明確になれば、3年分の成長加速による評価一変、そして立会外分売の目的であった待望のプライム上場の可能性も十分に考えられます。

EPS変動から見て▲16.3%を超える株価下落は過剰反応とみなされ増資が中止となってしまう可能性があるため、まずは3月16日まで(第3者割当は3月29日)に設定された増資完了を待ちたいと思います。