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MHAM金先物ファンドの掲示板

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一方、金相場はこの間に1トロイオンス1190ドル台から1280ドル台まで上昇した。株価が急落した18年12月だけでみても金は5%上昇した。「金高・株安」という逆相関の構図が鮮明になった。

「米中貿易摩擦の深刻さを判断する上では株式相場が指標になる」(金融・貴金属アナリストの亀井幸一郎氏)。投資家が世界情勢を冷静にみている局面では株と金が同時に買われるケースもあるが、急激な株安で世界経済の先行き不安が強まると株が売られて金が買われやすい。

今年5月中旬も中国による対米関税の引き上げ表明などで米株価が下がる一方、金が瞬間的に1300ドルを超える場面があった。同月31日も米国によるメキシコへの追加関税発表を受けて株価が反落する一方、金は上昇した。

それでもダウ工業株は年初に比べれば高い水準にある。投資家は米中交渉の行方に一喜一憂しつつも、米中貿易交渉の破談や米国経済の悪化といったシナリオまでは本格的に織り込んでいない。昨年後半に比べれば深刻な株安とはなっていない分、金の上値が抑えられているという見方ができる。

6月末には大阪で20カ国・地域(G20)首脳会議にあわせて米中首脳の会談が開かれる見通し。中東情勢もさることながら投資家の関心は米中対立と世界景気の動向に集まる。市場が楽観論に傾けば金の上値は引き続き重そうだが、悲観論に傾くようなら金への投資が勢いを増す可能性が十分にある。