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私と経済の掲示板

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NYダウ続伸、372ドル高 雇用統計受け懸念和らぐ

4日の米株式相場は続伸した。ダウ工業株30種平均は前日比372ドル68セント(1.4%)高の2万6573ドル72セントとこの日の高値圏で終えた。朝方発表の9月の米雇用統計が警戒したほど悪くないとの見方から米景気後退の懸念が和らいだ。賃金の伸び鈍化で追加の米利下げ観測も続き、相場を押し上げた。ハイテクや銀行株など中心に幅広い銘柄に買いが入った。

9月の非農業部門の雇用者数は前月比13万6000人増と市場予想(14万5000人増)を下回ったが、過去分が上方修正された。失業率は3.5%と前月から0.2ポイント改善し、50年ぶり低水準となった。「雇用の増加で、堅調な個人消費の伸びは続く」(ナショナル・ホールディングスのアート・ホーガン氏)との見方があった。

雇用統計では平均時給の伸び率が前年同月比2.9%に伸び悩んだ。賃金の伸び鈍化は物価の上昇圧力を弱めるため、米連邦準備理事会(FRB)が追加の利下げに動く可能性が意識された。金融緩和で資金が株式市場に流入しやすい地合いが続くとの観測も相場を押し上げた。

アップルが3%近く上昇し、ダウ平均の上げを主導した。日本経済新聞が、9月発売の新型「iPhone」の年内の生産台数を引き上げたと報じたのが材料視された。クレジットカードのビザやマイクロソフトも高い。

ハイテク比率が高いナスダック総合株価指数は前日比110.209ポイント(1.4%)高の7982.474で終えた。アルファベットやフェイスブック、アマゾン・ドット・コムなど主力株が総じて上げたほか、半導体株の上昇も目立った。