ここから本文です
Yahoo!ファイナンス
投稿一覧に戻る

ソフトバンクグループ(株)【9984】の掲示板 2021/04/08〜2021/04/09

ソフトバンクグループの連結決算書の留意点

ソフトバンクグループの決算書は、国際会計基準の難しさに、ソフトバンクグループ固有の事情による複雑さが加わって、大変難解なものになっています。
一つの例として、SBKKの売却益の処理を取り上げます。

次は、2019年3月期の第3四半期決算短信からの引用です。

2018 年 12 月 19 日、当社子会社ソフトバンク(株)が東京証券取引所市場第一部に上場しました。当該上場に際し、当社 100%子会社であるソフトバンクグループジャパン(株)は、所有するソフトバンク(株)株式の一部(発行済株式総数の 33.50%)を売出し、手取金 2,349,832 百万円を受領しました。

なお、ソフトバンク(株)は引き続き当社の子会社であるため、当該売出しにおける売却益相当額(税金考慮後)は、資本剰余金として要約四半期連結財政状態計算書に計上されています。
(引用終わり)

ここでは、売却益相当額は資本剰余金として、貸借対照表の純資産を増やす処理をした、と述べています。
つまり、株を売って多額の株式売却益を得たのですが、その利益は損益計算書の利益として計上していない、と言っているのです。

損益計算書というものは、当期の収益と費用を計上して、その結果としての利益を示すものです。その損益計算書から、兆円単位の利益が除かれています。

このことからも、ソフトバンクグループの損益計算書の末尾の当期純利益だけを取り上げて、単純に議論することは、あまり意味のないことだと言えるのではないでしょうか。

以上でございます。長文を失礼しました。