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東京電力ホールディングス(株)【9501】の掲示板 2016/11/20〜2016/11/21

>>334

そもそもの問題として、チェルノブイリ原発の場合は、メルトダウンした核燃料コアは地下水系と接触することなく、原子炉の構造の最下部で「ゾウの足(elephant’s foot)」を形成してとどまった。

チェルノブイリ原発事故から30年が経過した今でもゾウの足は事故当時と変わらない状態にあり、ゾウの足からは8分でヒトを死に至らしめる放射線量が生じている。

一方、福島第一原発の場合、メルトダウンした核燃料コアがどのような状態にあるか、まだ誰も正確には把握できていない。現状で判っていることは、メルトダウンを起こした3基の原発の核燃料コアは地下水系と接触を起こし、福島第一原発の山側から流れてきた地下水は、核燃料コアと接触を起こすことで汚染されて、汚染水に変わってしまっているということとなる。

この汚染水問題により福島第一原発の廃炉は、チェルノブイリ原発の廃炉に比べて100倍複雑性を増しており、費用も100倍かかるものとなっている。

チェルノブイリ原発の廃炉費用が30億ドル(純粋な廃炉費用分だけの試算額)だとした場合、福島第一原発の廃炉費用は、5000億ドルはかかることになるだろう。

しかし、ウクライナ政府はチェルノブイリ原発の廃炉には100年かかるとしている。対して、日本政府と東京電力は廃炉は30年で済むとしている。

  • >>335

    福島第一原発の廃炉にどれだけの歳月と費用がかかるかは、最終的には科学的な問題というよりは政治的な問題、つまり、廃炉事業にどれだけの予算を投じることができるかによって決定されるものとなるだろう。

    こうした政治的、予算上の問題においてもっとも大きな問題なのは、福島第一原発事故前、日本では54基の原発が稼働していたが、現在、稼働している原発はゼロだということとなる。

    原発は、稼働を停止しても冷却が完了するまで最低4年間はフルオペレーションの体制で運用を継続していかなければならない。1基あたり700名の人員が要するとして50基の原発だと一体、何人の人件費と費用がかかることになるだろうか?

    日本の電力会社は休止状態にある原発のためだけに数百億ドルもの費用を銀行から借り受けることで賄っており、福島第一原発の廃炉以前の問題として、これらの費用の増大により廃炉事業の費用調達を難しくしている。