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(株)アルデプロ【8925】の掲示板 2016/01/11〜2016/01/18

それが冒頭に書いたように決済できなかったのは、調整がつかなかったことを意味する。

 なにより「湖雲寺」の件が残されている。

 いくら名刹転じて‟迷刹”になったとはいえ、かりにも宗教法人である。

 不動産登記簿謄本に「境内建物、境内地、宝物の処分等に関する定め」とあり、その条件に「曹洞宗の代表役員の承認を要する」とある。
湖雲寺の住職が事業に失敗、資産を売り払ったとしても、それは「許可なくやったこと」として認められない。

 そのうえ、「湖雲寺」は15年2月に第三者破産をかけられ、現在、破産手続きが進行中だ。

 つまり債権者が残っていて、破産管財人が配当などを話し合っている段階で、勝手に事業は進められない。

 まして「湖雲寺」には10数人の檀家がいて、片隅には移転先を見つけなければならない10数基のお墓が残されたまま。そんな状態で、高層の高級ホテル建設など画に描いた餅だろう。
 「湖雲寺」の代表役員は、昨年5月に吉川ビル(浅草・田原町)を巡る不動産侵奪事件で逮捕された札付きの僧侶・酒井某に2ヶ月間だけ移り、また元の住職に戻っている。

 債権を逃れようと必死なのだろう。

 そして住職の住所は、前述の「札付きの僧侶」が持つ「自修院」(横浜市緑区)になっているが、そこには住んでおらず、債権者集会に姿を現さないどころか、破産管財人の電話にも出ない。つまりは‟失踪状態”というわけだ。

 そんな状態では、今後も事業が立ち上がるはずもなく、しばらくは塩漬けが続くだろう。

 今なお残された墓の祟りなのか?――222億円での売却を見込んでいた「アルデプロ」と「ミヤ産業」、そして売却でスポンサーとの精算を見込んでいた「ライフ堂」は、いずれも思惑が外れて窮地に立たされてしまった。【寅】