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三井不動産(株)【8801】の掲示板 2015/10/02〜2016/02/13




2016年02月05日<相場観特集>田部井美彦氏(内藤証券投資調査部長)

●「参院選に向けて1万9000円目指す」

①足もとで円高・ドル安が急激に進行していることから、自動車や電子部品といった主力輸出企業には来期の減益リスクが台頭しており、安易に買い出動できない状況が続いている。日銀が導入に踏み切ったマイナス金利は、今後マイナスの金利幅が広がる懸念もあり、銀行株は見送らざるを得ない。

②ユーロ圏は先行してマイナス金利を採用しており、対ユーロでの円安は望めそうもない。米国でも最近の経済指標が事前予想を下回るケースが多く、利上げスピードは鈍ることが想定され、大幅な円安・ドル高のシナリオは描きにくい。

③日本国内で株価が反転上昇に向かう独自の要素を見つけ出すのは難しい。ただ、今後到来する、春闘、伊勢志摩サミット、夏の参院選などのイベントに絡んで景気浮揚、株価上昇につながるような政策が打ち出される期待感はある。日経平均は、参院選に向けて1万9000円台を目指す期待感はあるものの、その前にいったん1万6000円台を割り込む可能性もある。

④決算発表は、苦戦する企業が目立つが、富士重 <7270> やマツダ <7261> のように販売自体は好調なものの、円高などで利益成長にブレーキが掛かって株価が下落している銘柄については見直し余地がある。 スマートフォンの台数ベースでの成長鈍化のなかでも、高機能化に対応可能な村田製 <6981> などには強みがある。16年3月期第3四半期累計の利益が、据え置かれた通期予想を超過達成したソニー <6758> は、ゲーム、音楽、映画などソフト関連の幅広い分野での利益確保が可能となっており、収益構造の改善が顕著だ。 原油安で恩恵の大きい食品トレー、弁当・総菜容器の最大手のエフピコ <7947> 、新宿ワシントンホテル本館の改修後の利益寄与が期待できる藤田観 <9722> にも注目している。(聞き手・冨田康夫)