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野村ホールディングス(株)【8604】の掲示板 2021/09/03〜2021/09/08

総選挙期間中は日経平均株価が上がる! 過去50年間、勝率100%【ベテラン証券マンが教える株のカラクリ】


【ベテラン証券マンが教える株のカラクリ】

 ジンクスのことを、業界内では「アノマリー」と呼んでいる。よく当たる相場の経験則のことだ。「節分天井、彼岸底」などは代表的なものだが、では的中率はどうかというと、まあ「当たることもあれば、当たらないこともある」といったところか。

 ところが、的中率が100%を誇る総選挙に関するアノマリーがある。10月21日の衆議院議員の任期満了を控え、今秋には総選挙が予定されている。タイムリーな話題なので紹介したい。

 1972年から直近の2017年までのほぼ50年間、全15回の衆院解散日の前営業日から投票日の前営業日にかけて、日経平均株価が上がるパターンが続いているのだ(ただし、三木首相の1976年の総選挙は、解散ではなく任期満了によるものなので除く)。

 ちなみに景気の良し悪しはあまり関係ないし、むしろピンチな内閣ほど上昇率は高い。例えば値上がり率1位は2009年8月の麻生首相の12.1%。2位は2012年12月の野田首相の10.3%である。両首相とも選挙は大惨敗し、政権が交代している。

 解散期間中に株価が100%上昇するのは不思議な現象だが、何か必然性があるのであろうか。

 その理由を3つほど類推してみた。①総選挙を迎える高揚感②選挙対策として景気刺激策が打ち出される③選挙の資金づくりが株式市場で行われる。選挙期間中、急に値上がりする銘柄が増え、「あれは選挙銘柄だ」と言われたりする。これは真偽のほどは定かではないし、また株価操縦を疑われることでもある。

 さて、菅首相の支持率が急落中で、自民党の大幅議席減も予想される今秋の衆院選。株価はどう動くのだろうか。

 アノマリー通りなら株高になるし、過去の例などを見ると、意外と菅首相は大ピンチゆえに、大幅高も考えられるのである。