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(株)みずほフィナンシャルグループ【8411】の掲示板 2022/05/03〜2022/05/09

欧州中央銀行(ECB)政策委員会メンバーのビルロワドガロー・フランス中銀総裁は、ユーロ圏経済に一段の打撃がない限り、中銀預金金利を年内にゼロ以上に引き上げる可能性があると述べた。

  同総裁は6日パリで行った講演で、現在マイナス0.5%の中銀預金金利を引き上げる前提として債券の純購入を6月末で終了させるべきだとの考えも示した。

「フォワードガイダンスで示した利上げの3つの前提条件は、私の判断では満たされている」とし、「想定外の新たな衝撃がない限り、年内に金利がプラス圏に回帰するのは妥当だと思う」と語った。

  ビルロワドガロー氏は25人から成る政策委員会の中で比較的穏健派と見なされるが、影響力は大きい。

  同氏の見解はECBの緩和解除のスケジュールとして野心的な部類に入る。短期金融市場は既に7月の0.25ポイント利上げを想定、年内で計0.93ポイントの利上げを織り込んだ。

  レーン・フィンランド中銀総裁も5日、7月利上げを示唆。ウンシュ・ベルギー中銀総裁も年内に政策金利がプラスとなる可能性があると述べている。

  ビルロワドガロー氏は利上げの正確な時期は明言せず、「次の数回の政策委員会での可能性を排除しないが、もう少し先に目安を設定したい」と述べた。政策正常化は「選択性と漸進主義を積極的に生かして進めることになるだろう」と付け加えた。

ナーゲル・ドイツ連邦銀行総裁も6日にフランクフルトで、ECBが行動するための時間は限られつつあるとして、長く待つべきではないと主張した。

  年内に政策正常化を進めるべきだとし、「金融政策行動を開始する機会が開かれているが、その時間枠はゆっくりと閉じつつある。これを認識して年内に何かをしなければならない」と述べた。

  これ以上待てばインフレ期待をあおり、将来にさらに強力な措置が必要になる恐れがあると警告。マイナス金利は近いうちに過去のものになるとも語った。

  また、スロベニア中銀のバスレ総裁はクロアチアで、利上げ開始に適切な時期は「夏の前」だと発言。「インフレの勢いは別の段階に入った。インフレは広範だ。進む道は利上げを開始することだけだ」と論じた。 (ブルームバーグ)