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日本銀行【8301】の掲示板 2021/07/06〜2022/03/13

 1815年のワーテルローの戦いで、英国がフランスのナポレオンに勝てた理由は2つある。

 1つ目は公債の発行で、今の日本でいう国債の発行。これにより、英国は大量の戦争費用を捻出。さらに、フランスと戦争をするために、他のヨーロッパ諸国と同盟を結んだ際、同盟国の戦費も、この英国国債から流れたと言われている。

 2つ目が「銀行制限法」の制定。これは、英国が戦争のための費用を調達するためにやむを得ず行ったもの。戦争当時、フランスでは敵国である英国の財源を枯渇させるため、金がフランス内にたくさん集まるように動いていた。これによって、英国が保有する金の量が急激に減り英国は危機に立たされることとなる。

 と言うのも、当時の世界は金本位制で動いていて、全ての紙幣は金や銀などの物と交換できるものと捉えられていた。つまり、発行する紙幣の量は、その国が保有する金の量に制限されていたのだ。

 しかし、フランスに金を抑えられ、金の量が激減した英国は通貨を発行することができなくなる。それを打開するため英国は1797年に「銀行制限法」という法律を制定。これにより、英国は金の量という制限がなくなり、金との交換ができない不換紙幣を増発できるようになった。

 もちろん、今では国債の発行や金の量に通貨発行が制限されないといったことは当たり前ですが、そういった政策は当時の世界では革命だった。

 対してフランスは経済政策で英国に大きく遅れをとる。というのも、ナポレオンは公債による戦費の調達をしなかった。公債の発行は不道徳であり、秩序を破壊するといった偏見をナポレオンが抱いていたためだ。財政の赤字が増えることにも消極的だった。

 今でも、「不景気で潰れるような企業は潰れた方がいい」「国からの援助をあてにするようではダメ」「政府がお金をいくらでも刷れるなんて都合のいいことがあるわけがない」などと言って、政府の財政拡大を否定する政治家やコメンテーターは残念ながらたくさんいるが、ナポレオンもそういった人たちと同じだったということ。

 公債の発行をしないフランスは、財産の没収によって国家財政を支えるしかなくなる。そしてフランスは、他国の富を奪うべく侵略を繰り返し、次第に疲弊。こうして英国はナポレオン戦争に勝利し、覇権国家としての地位を確固たるものにした。

 PB黒字化を正当化する人は、本当に愚かだ。

  • >>978

    仰る通り。PB黒字化とは罪務省の創作したインチキ出鱈目理論である。
    馬鹿な金持ちどもは、国債を増発した後、増税によって自分らの財産が
    貧乏人どもに取られると勘違いし続けている。
    だからPB黒字化のために増税するなら消費税を増税し、貧乏人から税金を取らなければならないと勘違いを上塗っているのである。
    勘違いの上に勘違いの上塗りをさせ続けている元凶がこれまた罪務省である。
    そもそも国債は通貨の発行手段でしかない。
    国民の借金などではないのだ。
    国民にとっては運用のための金融商品の一つでしかない。
    単なるカネの置き場所に過ぎないのである。
    国債は発行しっぱなしで構わないものである。
    巷に溢れて都合が悪いというなら、今のように日銀が買い切ってしまえば良いだけである。
    そのことを知りながら、おかしな理屈を被せて隠蔽しては国民を騙し、苦しめ続ける財務省は、正に罪務省と呼ぶのがふさわしいであろう。