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日本銀行【8301】の掲示板 2021/07/06〜2022/03/13

通貨発行権について、紙幣が良いか?硬貨が良いか?
紙幣が優れています。

1000兆円の借金問題や、財政破綻や、国債暴落といったあり得もしないことに怯える必要はありません。

硬貨はシニョリッジといい、通貨発行益で日銀の利益になります。
一方で、紙幣は誰かが負債を増やさない限り発行ができず、紙幣は日銀のみならず、民間の銀行も発行します。

財政支出する際、紙幣か?硬貨か?という議論をする場合、硬貨だったら政府の負債を増やすことはありません。先述のシニョリッジで、例えば500円玉は43円のコストで製造し、457円が通貨発行益で日銀の利益になります。

因みに10円玉は14円かかり、4円の通貨発行損になります。
もし1円玉も通貨発行損になります。
10円玉でいえば、硬貨を溶かして銅地金として売却すれば、4円儲かりますが、これは刑法で罰せられます。

財政政策でなぜ通貨発行で紙幣の方が優れているか?といえば、紙幣は負債が増えない限り増加しません。負債の増加額=紙幣の増加額です。

もしインフレ率が10%などと高インフレになった場合、紙幣であれば通常の銀行であれば返済を進めて借金を減らす(マネーストックの減少)か、もしくは日銀であれば国債の売りオペレーションによって日銀当座預金を回収(マネタリーベースの減少)で、インフレ率を抑制することができます。

ところが硬貨の場合、物理的に形状を持つため、お金を回収する方法は増税しかありません。

紙幣は金融政策で量を調整できますが、硬貨は増税しか回収手段がないという点で、通貨発行は負債を増やす形で行われる紙幣の方が優れているといえます。

資本主義とは負債を増やしていく形で経済成長していくのですが、我が国では借金=悪と、本来政府が負債を増やすのは正しいことなのに、なぜか家計簿やデフレ下の企業経営と同じく負債を増やすことが悪と考える人が多いために、いつまでたってもデフレ脱却ができないのです。

紙幣を増やす形での財政出動が行われ、プライマリーバランスが赤字化すれば、国民が黒字化して豊かになれるということを多くの人に知っていただきたいです。