ここから本文です
Yahoo!ファイナンス
投稿一覧に戻る

(株)大塚家具【8186】の掲示板 2018/06/08〜2018/06/15

2015-03-09 17:34
独占!大塚家具・長男の大塚勝之専務が語った「父と姉」骨肉の争いの深層


創業者で会長の父と、社長の長女が経営権を巡って激しく対立している大塚家具。3月27日に開かれる株主総会に向けて委任状争奪戦(プロキシ―ファイト)を繰り広げている。

社長の大塚久美子氏が会社側提案として総会に出す取締役候補には会長の大塚勝久氏と長男で専務の勝之氏の名前はなく、逆に、勝久会長が筆頭株主として提案する候補者名簿には、久美子氏や他の兄弟の名前はない。大塚家が真っ二つに割れて「仁義なき戦い」に突入しているのだ。

そうした最中、会長側に付く、長男の勝之専務が単独インタビューに応じ、長期にわたる父娘対立の様子を語った。             (取材・文/磯山友幸)

「 いつになったら姉は気づくのか・・・」

 問 ここまで騒動が大きくなった最大の理由は。

 大塚勝之氏 個人的にはここまで騒動が大きくなるような話ではないと思います。会社の経営方針の違いだけの問題ですから。(久美子社長側の)リークかどうか分かりませんが、雑誌などにいろいろ出てしまって。本来、経営方針は内向きの話で、外に向けて言うことではありません。

 問 そうは言っても会長が会見を開いたことで、一気に問題が表面化したように見えます。

 勝之氏 会長はいつになったら姉が気づくのかと思っていたのですが、会見を開かざるを得なくなったということです。今後会社をどうしていくのか、会社の中で社員の間に不満がたまっていましたので。

 問 経営方針の違いということですが、久美子社長の経営はそれほどダメなのでしょうか。

 勝之氏 ダメというよりは業績に表れてしまったので。彼女に代わった2008年以降、それまで700億円以上あった売り上げが500億円台に落ちてしまって。700億円以上あった時の会社の元気さが無くなってしまったのです。

 問 2008年にはリーマンショックがあって、翌年はかなりの日本企業が赤字に転落しました。

 勝之氏 リーマンショックはほとんど関係ありません。ショックの前から久美子さんは顧問として戻っていて、広告宣伝に口を出していましたから。

「久美子社長の経営では結果が出なかった」

 問 経営方針の最大の違いは広告宣伝ということですか。

 勝之氏 はい。広告宣伝費です。久美子さんは、広告宣伝費を使わなければそのまま利益になると考えているようです。広告宣伝費を減らせば、来店客数が減って、売り上げも落ちていく。私は2008年3月いっぱいで一度取締役を退任しています。その時、戻ってきた久美子さんは、それまで1000万枚のチラシを配っていたものを、一気に5%にまで減らした。その結果、来館件数 受注も売り上げも減った。それが数年続いた結果が今の500億円なのです。

会長は繰り返し、「広告宣伝は無駄にならない、広告宣伝によってお客さんが店に足を運んでもらえれば、必ず買うものが見つかる店なのだから」と言っています。

 問 昨年7月に久美子社長が取締役会で突然解任されましたが、それも経営方針の違いですか。

勝之氏 3月までは非常によかったんです。消費増税前の駆け込み需要もありましたから。ところが久美子さんは4月以降何の手当てもしなかった。このままではお客が来なくなると現場は危機感を持った。その声を受けて、会長が任命責任を取るということで、社長を解任したんです。

 問 社長解任後、広告宣伝費を7億円積み増したことで、2014年12月期決算は、営業赤字に転落したのではないのでしょうか。

 勝之氏 それは違います。別勘定をやり繰りして広告宣伝費をねん出しただけで、積み増したのではありません。その効果で1月は受注が大きく増えました。

 問 新聞の記事で、久美子さんが2009年に社長に戻った時に、会長は引退するという約束があったと報じられています。

 勝之氏 まったく違います。交代が前提だったというのはありません。姉と弟が会長の家に来て、早く交代しろとプレッシャーかけていたのは知っています。姉からすれば、長男の私がいなくなったのだから、次は私でしょと思ったのでしょう。姉は自分で作ったコンサルティング会社がうまくいかないので、大塚家具の社長にして欲しいと両親に頼んでいたそうです。

 問 すると、2008年から跡継ぎ問題でもめていたということですか。

勝之氏 姉が繰り返し「代わるっていったじゃない」ともめていたのは事実です。母が不思議に思って「お父さん、そんな約束したの」と問いただすと、「そんな事言っていない」と言っていたそうです。


※続く