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資源価格高騰時は資源商社が息を吹き返すが、いずれまた下落する。
非資源で成長分野を開拓した商社が中期的には安定して利益を拡大してゆけるという主旨

伊藤忠が初の商社三冠! 総合商社の行く末を見定めるポイントとは?
2021.6.24 フィナシー

伊藤忠商事は2021年5月10日に発表された2021年3月期決算で「純利益」「株価」「時価総額」の3つで五大商社のトップとなる「商社三冠」を達成した。 中略

長年、三菱商事は純利益、時価総額、株価において五大商社首位をキープしてきた。しかし、時価総額は2020年6月2日の終値ベースで

時価総額(2020年6月2日終値ベース)
伊藤忠商事:3兆7649億円
三菱商事:3兆6964億円

と伊藤忠商事に追い抜かれ、さらに同月22日には株価も

株価(2020年6月22日終値ベース)
伊藤忠商事:2331.0円
三菱商事:2317.5円

と首位の座を明け渡している。

その後、伊藤忠商事は2021年3月期決算が発表される5月10日まで時価総額、株価それぞれのトップを守り通し、設立以来初となる商社三冠を達成した。2021年3月期決算では伊藤忠商事の純利益が4014億円、三菱商事が1725億円だった。 中略

「総合商社の事業領域は資源と非資源に分かれる」

三菱商事と三井物産は純利益に占める資源分野の割合が高い。2021年3月期の決算発表時点では三菱商事は約72%を、三井物産は約61%を資源分野に頼っている。一方、伊藤忠商事、丸紅、住友商事の商社は非資源分野の割合が高い。伊藤忠商事は純利益のうち、73%が非資源分野によるものだ。 中略

「伊藤忠商事、勝利の決め手は非資源分野に」

今回のコロナ下では五大商社のいずれもが経営に打撃を受けた。しかし、伊藤忠商事は約半年で株価をコロナ前の水準に戻し、以降も上昇を続けた。伊藤忠商事がいち早く回復を果たした理由は、非資源分野のウェイトの高さだと考えられる。

業績の7割以上を非資源分野に頼る伊藤忠商事は、コロナ下でも純利益の減少を2割に留めている。さらに、コロナ下でのデジタル需要に伴い20年度第1期から情報・金融分野が回復傾向にあった。三菱商事と伊藤忠商事の明暗を分けたのは、成長が期待される分野への先を見据えた投資にもあったのではないだろうか。 以下略

8001 - 伊藤忠商事(株) 資源価格高騰時は資源商社が息を吹き返すが、いずれまた下落する。 非資源で成長分野を開拓した商社が中期

  • >>388

    <資源価格高騰時は資源商社が息を吹き返すが、いずれまた下落する。
    非資源で成長分野を開拓した商社が中期的には安定して利益を拡大してゆける>
     
    ご説の通り しかし 高いリスクがあっても 資源確保への総合商社としての役割も決して軽視すべきではないだろう 

    伊藤忠の著しい成果を見て メディアには 資源を否とする論調までが広がり 他商社も対応を急ぎ 三菱商事は資源/非資源50-50 の目標を 住商は 石油資源開発からの完全撤退と 非資源分野の拡大に積極的に取り組み  更に 執拗に資源重点主義の継続を打ち出していた物産までもが 堀新社長の就任にあたって資源偏重からの転換を打ち出すに至っている
     
    非資源分野の拡大は勿論結構なことではある しかし 一方で懸念されるのは 各社で資源分野への消極的な対応が強まることではないだろうか 

    市況変動が激しく高いリスクを伴う資源分野に比べて 市況安定度の高い非資源分野だけに 非資源分野拡大による 安定的な経営を会社に望む株主の声が 各社の資源離れの背中を押すのは必然的なものだろう

    しかし 資源の開拓/確保は わが国にとって最も重要な課題であることは変わらず また 自らの資源権益獲得への資本力に欠ける発展途上国へ 安定した資源を供与するにも 総合商社にとって 忘れてはならない役割と言えるだろう

    たとえ高いリスクが伴おうと 商社は資源分野から手を緩めるべきではなく それが 世界に類のない企業であるわが国の総合商社に与えられた使命ではないだろうか 資源開拓に注力を続ける商社を応援すればこそ 決して見下してはならないと思うもの