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任天堂(株)【7974】の掲示板 2021/06/08〜2021/06/14

新型の議論で理解しておかなければならないことは、人間の情報処理能力には上限があり、今のスイッチはすでにその上限に達しているか、それを超えているということです。そのため、これ以上の情報処理能力があっても、それが新たな魅力をはっきするだけの画期的な性能にはならないということです。

それは映画を見ているとよくわかることであり、ある程度以上の解像度の映画になると、もうそれ以上の画質の映画を見てもあまり感動することがなくなります。4Kくらいが上限であり、もちろんそれ以上でも構わないのですが、それでなくても構わない、それくらいの高品質になっていということです。

それはスマホのモニターの解像度でもそうですし、パソコンのモニターの解像度でも、家庭用のテレビの解像度でも同じです。全てが現実的な上限に達しています。

また超解像度技術もそれなりに良くなっていて、これは要するに簡単な補間の技術であり、解像度の低い画像などを見かけの上で綺麗にする技術です。

この技術を使っても情報量が増えるわけではありません。ただ映像をより自然に見せることで、目の疲れを防止しているだけです。

では綺麗でない画像での目の疲れとは何かというと、要するに目が補間をしているために疲れるので、その負担を機械の方で補っているということです。

これはDLSS技術でも同じであり、新たな情報を追加しているわけではなく、見かけ上の目に負担を与える処理が不十分な画像を補正して目への負担を減らしているだけのことです。

ではゲームで必要な情報はどういうものかというと、開発者が意図したことが必要な情報であり、その量はそんなに多いものではありません。

あとは、その情報に現実感を与えたりする演出上の情報であり、その処理には多様な手法があります。

しかしその処理の手法はそんなに重要なものではありません。

人間の脳は賢くて、必要とされる情報以外のものは、処理の過程で排除されます。

その排除されるような価値のない情報であれば、最初から負荷の少ないものにすればいいわけです。

任天堂が試行錯誤しながら探っているのは、今の現実的な解像度とコンピュータの処理性能の中で、どれくらいの情報がどうしても必要であり、それでも楽しく脳に見せかけるにはどうすれば良いのかということです。