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任天堂(株)【7974】の掲示板 2020/08/07〜2020/08/09

任天堂の課題は、定番ソフトの更新で、過去作と同じ装着率が維持できるかということです。

例えば今作で二千万本売れていて、スイッチが六千万台売れているとすると装着率は3割強です。

ところが次はスイッチが一億二千万台売れていることになり同じ装着率を目指すと、ソフトは四千万本売れなければなりません。さらに次は六千万本になります。これは厳しい壁です。

しかしそれだけの売り上げを目指すなら生産費も充分にかけられます。単純に考えると、次は二番の制作費を、その次は三倍の制作費をかけてもいいはずです。

より大きな空間、より密度の高い遊び、より深い作り込み、より徹底したテストと調整などです。

コストをかけるだけで良いソフトができるのかというとそれはわかりませんが、良いソフトならコストをかければさらに良くなります。

製品競争は相対的なものです。同じようなものならよりコスパの高いものが選ばれ、競合は敗退します。

その競争のフィールドはスイッチだけでなく、プレステやパソコン、スマホの世界まで広がります。

その広い世界から集客することが競争に勝つことです。

スイッチが進歩し、その上で、任天堂が今の二倍三倍と開発コストを掛けたソフトなら、競争に勝てる可能性はとても高いのです。

なぜなら競合は、激しい競争に晒され、開発に十分なコストがかけられなくなるからです。

スマホはすでにレッドオーシャン化しています。パソコンも厳しそうです。据え置き機も厳しそうです。

勝ち残ったとしても次々と新たな敵が現れます。それが自由競争の世界です。

要するにパイは大きいのですが、競合も激しく、浮沈の激しい世界であり、蓄積が困難だということです。

それに対して任天堂は自社のスイッチ環境の中に大きな蓄積ができます。資金も環境もソフトの蓄積も経験の蓄積も顧客の蓄積もです。

この蓄積を活かしてすぐれたソフトを継続的に開発し高い装着率を目指すことが任天堂が目指すべきことです。