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(株)セルシード【7776】の掲示板 2018/11/14〜2018/11/19

食道がん手術後の「食道狭窄」再発防ぐ 
細胞シート移植治療、沖縄の病院で世界初成功
沖縄タイムス 2018年10月28日 05:00


早期食道がんの内視鏡手術後に発症する食道狭窄(きょうさく)の再発を防ぐ細胞シート移植治療を世界で初めて実施したとして、豊見城中央病院の新崎修院長と加藤功大副院長兼先端医療研究センター長、中頭病院消化器内科・ちばなクリニック副院長の石原淳氏が24日、沖縄県庁で会見を開き、成果を発表した。

年度内に計6症例の実施を予定しており、評価や治験を経て、将来的に広く県民に医療提供することを目指す。

豊見城中央病院には国家戦略特区制度を活用した再生医療の専用病床が整備されており、今回が初の取り組み。

会見で、新崎院長は「世界初の事例で、国家戦略特区制度に基づく再生医療研究の実施は沖縄における再生医療産業の大きな転機となる事例だ」とアピールした。

 連携協定を結ぶ東京女子医科大学が開発した「細胞シート工学」技術を応用し、7月に中頭病院で70代男性に、10月には豊見城中央病院で別の70代男性に、それぞれ患者の口腔(こうくう)粘膜細胞を培養して作製した細胞シートの移植を実施した。

経過は良好という。

また、細胞シートの輸送手法の確立のため、豊見城中央病院で培養した細胞シートを中頭病院まで輸送する実験も実施した。

 食道がんを内視鏡手術で切除すると、患部が収縮し食道が狭くなる後遺症が起こりやすい。

バルーンと呼ばれる拡張術を施すと、食道に裂傷が生じ、傷が原因で狭窄が再発するケースもあり、拡張術を何度も繰り返す患者も多いという。

拡張術後にできた裂け目に細胞シートを貼り付けて食道を再生し、狭窄の再発を予防することで患者の負担軽減につなげる。

 同研究は県の先端医療実用化推進事業の支援を受けている。