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(株)セルシード【7776】の掲示板 2023/09/16〜2023/09/19

東京医科歯科大学病院 心臓血管外科
心筋再生医療 骨格筋芽細胞シート移植術(ハートシート移植術)

 通常の保険診療で行われる世界で初めての心筋再生治療です。虚血性心疾患に対しさまざまな治療が施されているにも関わらず,心臓機能が低下し心不全を繰り返している状態のときに適応になります。当院は,ハートシート治療実施を認められている全国8施設のうちの1施設です。
 骨格筋芽細胞シート自体には自己収縮能はありませんが,移植した細胞シートにより血管新生効果とパラクライン効果により心機能が改善すると言われております。血管新生作用とは,新たな毛細血管が誘導されることにより血流不足により機能を果たせていなかった心筋が動き出すという効果があります。また,パラクライン効果とは,移植した細胞からさまざまなサイトカイン(化学物質)が放出され心筋が動きやすくなる環境を整え,シート移植されていない場所も含めて心機能の回復を誘導する効果です。
(ここ重要)⇒ この治療により,劇的な心臓機能の回復とまではいきませんが,心エコー検査で左室駆出率の改善(5-10%程度),左室径の縮小効果が期待できます。また,検査上の数値の変化以上に,心不全症状の緩和,心不全入院の予防効果があることが実証されており,当院で治療を受けた患者さんも同様の改善効果が得られております。