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(株)ナイスクラップ【7598】の掲示板 2015/04/08〜
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<only_yasterdayの”日本のカジュアルウェアー誕生秘話”⑰>
― anan / Sanai共同企画・anan casual 全国制覇! ―
日本はanan創刊号が発売された年に、時を同じくして大阪万博
が開かれている。日本の人口の6割強の”民族大移動”が起き、
海外からも170万人が訪れ、”カジュアルな服装革命”が日本全
国を巻き込んで促進されたのはいうまでもない。
そして3年後、カジュアルな装いは日本全国を覆うことになる。
< 昭和48年(1973年)4月5日号 anan 春休み特大号 >
― anan / Sanai共同企画:アンアン・カジュアル発売中!―
★都市別アンアン・ショップの一覧表です。あなたのおしゃれの
専門店です。
●【北海道】12店舗
札幌・三愛札幌店、ブチック・ベル
函館・棒二森屋・三愛コーナー
― 以下より店舗名は略 ―
釧路、苫小牧、小樽、砂川、北見、留萌
●【東北】33店舗
青森、弘前、八戸、十和田、五所川原、秋田、能代、大曲、横手
山形、米沢、新庄、鶴岡、酒田、盛岡、大船渡、北上、一関、水沢
塩釜、仙台、古河、福島、会津若松、郡山、いわき
●【関東】57店舗
足利、小山、宇都宮、今市、栃木、鹿沼、佐野、太田、沼田、高崎
前橋、桐生、館林、羽生、本庄、水戸、土浦、日立、石岡、水街道
伊勢崎、結城、下館、古河、大宮、野田、柏、市川、銚子、館山
大原、佐原、旭、木更津、東金、茂原、蕨、鴻巣、川越、春日部
久喜、熊谷、行田、川口、所沢、鎌倉、小田原、秦野、川崎、横浜
大和、茅ヶ崎
●【東京】13店舗
銀座、新宿、渋谷、池袋、上野、青山、烏山、蒲田、吉祥寺、国立
●【中部】26店舗
甲府、富士吉田、長野、篠ノ井、伊那、松本、飯田、櫛形、岡谷
長岡、新発田、三条、柏崎、魚津、富山、高岡、金沢、小松、加賀
福井、武生、敦賀
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<only_yasterdayの”日本のカジュアルウェアー誕生秘話”⑮>
ー anan創刊号から昭和48年・73号までのカジュアル革命の軌跡 ―
anan創刊号では「カジュアル言葉」は三愛の広告だけだったと書い
たが、第4号(1970年・昭和45年5/5号)ではカジュアル言葉はゼロ
になる。
創刊号から1年後(昭和46年4/5、26号)にようやくにカジュアル言
葉が目につくようになるが、ここでも「婦人カジュアル・ウェアー」
で時代を先行する三愛が主導権を握っている。
この26号から「アンアンのお店が全国に誕生!」という宣伝が大々
的に打ち出されて新しい時代を予感させるのだが、内実は三愛をは
じめ全国の人気小売店主導でananが後追いしている状況が見て取れ
る。
それはこの「カジュアル言葉」が、この広告宣伝ページ(3P)だけに
集中し、他のページでは使用されていないことからも見て取れる。
このときの全国のアンアンショップは203店舗だが、そのうち三愛の
ショップだけで28店舗になる。
これから更に1年後の「昭和47年4/5 NO.49」になると、ananでさえ
「anan casual」とカジュアルを全面的に打ち出すことになる。
広告主はanan自身と銀座三愛の共同企画である。
ananが創刊した昭和45年はまさにカジュアル革命の真っ只中。それに
も関わらず水面下での時代の変化に気づくのに二年間を要し、一歩遅
れをとっていたのは皮肉ではある。
これはファッションで一時代を牽引したananでさえ時として時流を読
み間違えるという教科書には載っていないウラ話ではある。
次回では「anan casual」を発売した翌年の「昭和48年4/5 NO.73」
でそのカジュアルの爆発的拡がりをみてみることにしましょう。