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(株)エクセル【7591】の掲示板 2015/07/25〜2015/08/05

エクセル(7591)は1961年にオリジン電気の代理店として創業し、1992年に商号を現在のエクセルに変更、2002年に東証2部に上場したのち2004年には東証1部に指定替えしました。

事業としては電気関係の商社であり、従来は電子部品を中心に取り扱っていましたが、中国の新興スマホメーカー「小米」との取引を境に液晶デバイスの割合が急速に高まっています。

エクセルの説明にはこの小米の説明を欠かすことができません。

小米は2010年に創業して5年目の新しい会社ですが、その成長スピードは凄まじく、2013年のスマホ出荷台数は前年の2.6倍となる1870万台、売上高は5280億円に達しています。2014年もその勢いは止まらず、第一四半期(4〜6月期)だけでも中国で1500万台のスマホを売り上げ、1320万台のサムスンを抜き去り堂々のトップに立ちました。

その特徴として挙げられるのが、高品質低価格の端末、そしてSNSを活用したマーケティング戦略です。

「中国のジョブズ」と言われる創業者雷董が立ち向かったのが、安かろう悪かろうというメイドインチャイナの品質です。

小米の部品調達先にはシャープに代表されるようにクアルコム、サムスンなど、アップルのOEMメーカーがズラリと顔を並べており、これだけでも小米のスマホがどれだけ高品質であるかが分かります。

ただ、その調達部品はB級品を使用しており、一定の信頼感の中でも価格を抑え、iPhoneの3分の1という圧倒的な低価格を実現しています。

また、小米の財務諸表には広告費という支出項目がありません。その代わりに「ファンが作る携帯電話」という姿勢を徹底的に貫いており、「米粉」と呼ばれる小米ファンクラブの創設、ネット上での小米フォーラムの開催、米粉の交流の場となる直営店の設置により880万人の米粉を獲得し、通信キャリアを通さない自社サイトのみの販売チャンネルにも関わらず、中国ナンバーワンの携帯会社へと成長しました。

その液晶デバイスを供給しているメーカーがシャープであり、シャープの商社となっているのがエクセルです。

〈エクセル 直近10年間業績推移 単位:億円〉
18.3 売1417 / 営38 / 経38 / 当22 / 総492 / 純183
19.3 売1505 / 営43 / 経42 / 当24 / 総555 / 純204
20.3 売1317 / 営37 / 経38 / 当19 / 総458 / 純216
21.3 売901 / 営12 / 経15 / 当11 / 総356 / 純211
22.3 売721 / 営18 / 経18 / 当12 / 総383 / 純223
23.3 売819 / 営18 / 経17 / 当9 / 総398 / 純226
24.3 売754 / 営11 / 経11 / 当7 / 総336 / 純230
25.3 売888 / 営13 / 経15 / 当11 / 総526 / 純249
26.3 売1298 / 営20 / 経23 / 当15 / 総668 / 純285
27.3 売2300 / 営39 / 経38 / 当29 / 配当金34円

直近10年間では2007年に最高となる売上高1505億円を記録していますが、今期はそれを大幅に更新する見込みです。

とりわけ液晶デバイスの伸びは凄まじく、前期617億円から今期1505億円へと、小米と同じく2倍以上への伸びを見込んでいます。

さらに、シャープは今期の液晶事業売上高2000億円を計画していましたが、報道によると中国スマホメーカーの下期需要もさらに加速する見込みであり、大幅な上振れが予想されています。

この上振れはシャープの商社であるエクセルにも当然に及ぶものと考えられ、今期のさらなる上方修正が期待されています。

時価総額195億円(株価2247円)で計算すると、前期PER=13倍、前期末PBR=0.7倍、配当利回り=1.5%となっており、今期予想PER=7倍も加味すると、非常に割安な状態といえます。

中国スマホメーカー小米の成長性、そしてその小米の唯一の関連銘柄であるエクセルの独自性は高く、低PERおよび低PBRも相まって急騰する場面も十分に想定されるのではないでしょうか。
仮に月曜調整しても来週高値更新はかなり濃厚なチャートです